中国が映し出す国連憲章の精神

人民網日本語版 2020年09月21日16:54

国連創設から今年で75年になる。1945年6月26日、50か国の代表が米サンフランシスコに集い、重要な文書である「国連憲章」に署名した。中国は最初に署名した国の一つだ。それから75年間、国連安保理常任理事国として中国は約束を誠実に守り、終始一貫して国連憲章の趣旨と原則を厳守しただけでなく、国連の発展のために際立った貢献を果たしてきた。(文:賈平凡・本紙論説員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

近年中国はグローバル・ガバナンスに関する一連の新たな理念、新たな主張、新たな構想を打ち出し、国際社会と国連も前向きに応じてきた。「一帯一路」イニシアティブ、「共に話し合い、共に建設し、共に分かち合う」原則、「ターゲットを絞った貧困支援」といった理念は国連の文書に繰り返し盛り込まれ、グローバル・ガバナンスと世界の平和的発展のために中国の知恵を提供してきた。このうち、中国の知恵の集大成が人類運命共同体という理念だ。

この理念は国連憲章の精神的内包をはっきりと示すものだ。人類運命共同体を構築する目標は、平和が永続し、普遍的に安全で、共に繁栄する、開かれた包摂的で、クリーンで美しい世界を構築することにある。これはこの時代における国連憲章の反映であり、国連創設の最初の志を満たしており、中国と世界の人々の根本的利益にかなう。

この理念は人類共通の試練に対処するための世界の正しい道だ。現在人類は多くの共通の試練に直面し、新たな十字路に立っている。保護主義、一国主義といじめ行為が台頭し、特定の国や政治勢力は「責任転嫁」「他国の切り離し」「国際組織からの脱退」を急ぎ、国際協力を破壊し、イデオロギーと社会制度の対立を引き起こそうとし、世界を危険な状況に陥れている。協力と対立、多国間主義と一国主義、開放と閉鎖の競争において、中国は多国間協力制度を維持し、グローバル・ガバナンス体制の改革を推進し、国連を中心とする国際体制を守るために重要な役割を果たしてきた。これと同時に、人類運命共同体という理念は国連という多国間の舞台を通じて、全世界にあまねく伝わり、混沌と疲弊の中にある世界に光明と希望をもたらしている。

理念よりも重要なのが行動だ。「一帯一路」やアジアインフラ投資銀行(AIIB)など国際協力プラットフォームを構築し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)やG20など多国間協力プラットフォームに積極的に参加する。気候変動に関するパリ協定に率先して署名し、これを批准し、500件余りの国際条約に加盟する。国連の枠組みの下で、中国は「常に世界平和の建設者、世界発展の後援者、国際秩序の擁護者である」という厳粛な約束を全力で実践している。新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るうという厳しい試練を前に、中国は交連の発起した世界人道対応計画に積極的に呼応し、新中国成立以来最も時期が集中し、広範な緊急人道行動を起こした。

今や国連は再び体制を整えて出発しようとしている。全世界に目を向けると、国際情勢は見失った責任感と行動を取り戻すことを求めている。人類運命共同体の構築、中国の理念には計り知れない期待が寄せられている。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年9月21日

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