近年、新世代の政治家が日本政治において異彩を放っている。彼らの中には日本が周辺さらには世界の情勢変動への「憂患意識」の再形成及び理念から行動までの国家主義の「知行合一」の実践を推進し、日本国民の同意を勝ち取るべく力を尽くすこと、特にインターネット時代の若者の注目を得ることを望んでいる者が少なくない。一方で、政界の新世代は全般的に焦慮を露呈してもいる。彼らの焦慮は古いしきたりに固執して創造性のない内政の趨勢や追随的な外交姿勢への不満に表れている。苛立ちは政界において力の弱い自分たちの状況を変えることができないという思いに表れている。(文:笪志剛・黒竜江省社会科学院北東アジア研究所所長。環球時報掲載)
外部環境の試練への対処という観点において、彼ら政界の新世代は第1に日本の自主性を明確に示すことを主張している。第2に協調性の発揮を主張している。新型コロナの感染が拡大する中、日本の新世代の政治家は米欧との協調を柱とし、インド太平洋との協調を重視し、中韓との協調を補助的なものとする戦略を強く主張し、欧米との連携を重視する封じ込め思想を再び強く打ち出している。第3に同盟の構築を主張している。彼らは日本の直面する安保環境は厳しさを増しており、日本一国の力だけでは対処困難であり、日米同盟を深化するだけでなく、必要時には米軍に支援を要請すると同時に、「米日印豪プラス」の安全保障体制を深化し、さらには「ファイブアイズ」など多国間枠組みに早期に参加して、日本の安全保障体制における多国間保障の最大化を図る必要があると考えている。
日本の新世代の政治家は日増しに高い地位を占めるようになっており、日本の今後の発展に関わる内政の方向性に関係するだけでなく、日本と近隣諸国との関係に可変的要素をもたらす可能性もある。戦後、日本の代々の政治家は紆余曲折を経て対中関係を今日の状態にまで推進してきた。新世代の政治家もすでにその対中認識を推し進め、一部はすでに実行に移され始めている。日本の今後の対中政策の行方において、新世代の政治家の影響力は軽視できない。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月12日