外交部(外務省)の汪文斌報道官は9日夜、世界保健機関(WHO)総会の台湾地区に関する問題について談話を発表した。
汪報道官は「先ほど行われた第73回WHO総会再開総務委員会と全体会議は、特定の国が提出したいわゆる『台湾地区をオブザーバーとしてWHO総会に招待する』との提案を議題とすることを拒絶する決定をそれぞれ行った。これは、『一つの中国』原則は揺るぎないものであり、台湾地区に関する提案は支持を得られず、必ず失敗に終わるということを十分に物語っている」と述べた。
また「中国中央政府は台湾同胞達の健康と幸福を非常に重視している。感染症の発生以来、我々は繰り返し、速やかに台湾地区に感染防止・抑制に関する最新情報を通知し、世界的な保健問題への台湾地区の関与について適切な手配をしてきた。台湾地区には国際保健規則(IHR)の連絡窓口があり、WHO及び各国との情報交流はスムーズであり、メカニズムは整っている」と指摘。
「新型コロナウイルス感染症の流行が世界的に拡大し続ける中、数多くの加盟国は今回の総会に、感染症との闘いにおける国際協力に焦点を合わせることを共通して期待している。民進党当局と特定の国は歴史の潮流に逆らい、国連総会第2758号決議及びWHO総会第25.1号決議に違反して、頑なに台湾地区に関する提案を行った。これによって、総会のプロセスを妨害し、感染症との闘いにおける国際協力を破壊するという、その政治的目的が存分に露呈した。我々は圧倒的多数の国々が『一つの中国』原則の厳守を重ねて表明し、多くの国々がWHO事務局長に書面で厳正な立場を表明したことを喜ばしく思う。WHO総会が長年連続で台湾地区に関する提案を拒絶していることは、『一つの中国』原則が国際社会の人心の向かうところ、大勢の赴くところであり、いかなる挑戦も許されぬことを十分に現わしている。我々は民進党当局に対して、感染症を利用した政治工作を止めるよう忠告する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月10日