「前進、アームを展開、整理、回収」。TCR7500トンネル清掃ロボットの遠隔操作により、海底トンネルの円弧面に付着した汚れが簡単に取り除かれた。中央テレビニュースが伝えた。
海底トンネルの内壁のゴミの厚さは最大50センチメートルにものぼるが、同ロボットが開発される前に、トンネル内壁の清掃は主に人の手で行われ、手間暇がかかり、一部エリアは人の立ち入りが不可能だった。徐州工程機械集団有限公司の同ロボットは遠隔操作により、トンネル内を自動的に移動し清掃を行い、効率を大幅に高めた。
操作者が遠隔操作の指示を入力すると、このトンネル「清掃員」は複数工程の歩進式自動施工作業を開始した。同ロボットはV字型の両手を使い清掃モードに入る。両手の柔軟な力の加減により、この鉄の巨人に「やさしさ」が添えられ、作業中にトンネルの表面に傷跡がつかないようにしている。自由度の高い調節により、弾性を変更し、柔軟にカッティングできる。操作者は5キロメートル離れた遠隔操作で超音波測距を行い、リアルタイムで訂正・制御する。同ロボットは6日で5キロメートルの海底トンネルの清掃を行った。
安全防護の面においては、トンネル清掃ロボットには測距、障害物検査、圧力センサーなどの安全制御モジュールが搭載されている。ロボットの信頼性、操作者の人身安全がしっかり保障される。
同ロボットは中国初の大型トンネル清掃用スマートロボットで、徐州工程機械集団有限公司と中国広核集団研究院が共同で開発した。主に海底トンネルの円弧面に付着した生物や汚泥などを取り除く。長距離・大直径トンネル内の生物の全面的で効率的な除去を実現する。この自動運転清掃員があれば、定期的に海底トンネルの清掃を行える。大型原発給水・排水トンネル内にゴミがたまり、過度な詰まりが発生し、排水システムのリスクが上がるといった問題を効果的に解消し、原発の安全で効率的な稼働を保証する。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年11月10日