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李克強総理のASEAN関連首脳会議出席について外交部が説明

人民網日本語版 2020年11月12日13:41

テレビ会議形式で開催されるASEAN関連首脳会議への李克強総理の出席について、外交部(外務省)の羅照輝外交副部長(外務次官)は国内外プレス向けブリーフィングで次のように説明した。

李克強総理によるASEAN関連首脳会議への出席は中国にとって、中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議(五中全会)後に近隣諸国に目を向けて行う重要な多国間外交活動だ。今回のASEAN関連首脳会議は特殊な背景があり、特殊なタイミングで行われ、特殊な意義を持つ。世界的に新型コロナウイルスへの感染が急速に拡大し、一国主義と覇権行為が横行している。中国は東アジア地域協力の重要な一員として、新型コロナとの闘いと経済の回復的成長の双方でリードしている。こうした中、今回の会議は対外的に以下の重要なメッセージを発するべきだ。

(1)自信を下支えし、団結を強化する。団結・協力してこそ、感染防止・抑制が可能となる。

(2)新型コロナとの闘いにおける協力を深める。新型コロナの感染拡大以来、中国は地域の国々と同舟相救い、支え合ってきた。各国は公衆衛生分野の協力をさらに深めるべきだ。

(3)経済発展に焦点を合わせる。経済のグローバル化、貿易の自由化、そして地域協力は新型コロナと共に闘い、経済回復を促進し、サプライチェーンと産業チェーンを安定化させるうえで極めて重要だ。中国側は地域の国々と人や商品の移動の「ファスト・トラック」及び「グリーン・チャンネル」ネットワークを構築して、企業活動の再開に助力し、経済回復を先導したい。

(4)地域協力の方向を把握し、溝を適切に対処する。各国は断固として多国間主義を堅持し、ASEANの中心的地位を堅持し、協議を通じた合意形成を堅持し、二国間の溝を多国間などの重要原則に持ち込まず、手を携えて南中国海の平和と安定を維持するべきだ。

中国の新たな発展構造の構築はまず近隣諸国に恩恵をもたらす。今回のASEANプラス1(中国)首脳会議で、中国側は経済成長の回復、新型コロナとの闘いにおける協力の深化、中国ASEAN関係の質的向上と高度化の推進などについて20件近くの協力イニシアティブと実務措置を打ち出し、より緊密な中国ASEAN運命共同体を構築する。ASEANプラス3(中日韓)は東アジア協力の主要チャンネルだ。中国側はASEANプラス3の枠組みで各国と共に努力し、オープンかつスムーズな地域産業チェーン・サプライチェーンを維持し、新型コロナとの闘いにおける世界の協力を東アジアがリードする後押しをし、世界及び地域経済の回復と持続可能な発展に助力したい。中国側は各国と共に、東アジアサミットの将来の発展について踏み込んだ意見交換をし、サミットが現在の位置づけを堅持することを支持し、政治的安全分野の協力と社会・経済発展をバランスよく推進し、東アジアとアジア太平洋に焦点を合わせたい。中国側はASEAN関連首脳会議の会期中に域内包括的経済連携(RCEP)に予定通り調印することを期待している。これは多国間主義と自由貿易を支持し、経済・貿易的結びつきをさらに深めるという地域の国々の積極的意欲を存分に示すものとなる。ASEANビジネス投資サミット(ABIS)で、中国側は自由貿易と多国間主義の旗を高く掲げ、貿易・投資協力の強化、地域の産業チェーン・サプライチェーン協力の実施、地域経済統合の深化などについて一連の重要な主張を示す。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年11月12日

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