李克強総理が欧州企業家とのハイレベル対話会に出席

人民網日本語版 2021年02月07日13:37

李克強国務院総理は5日午後、北京市の中南海で、テレビ会議形式による欧州企業家とのハイレベル対話会に出席した。EU委員会の元貿易担当で英国の元筆頭国務大臣を務めたマンデルソン男爵が対話会の司会を務め、ボルボやエアバス、Davco、アストラゼネカ、ロレアル、BASF SE、SAPなど30社近くの有名な欧州企業の関係責任者が参加した。新華社が伝えた。

中国経済の情勢について話が及ぶと、李総理は、「新型コロナウイルス感染症と世界経済の深刻な衰退という打撃を前にして、中国政府は一貫性を保ち、迅速かつ果断に効果的なマクロ政策を実施し、代償を合理的な範囲にとどめながら比較的良い成果をあげ、中国経済は比較的早期に安定と回復を実現し、通年で2.3%の経済成長を遂げた」と述べた。

李総理はまた、「中国経済はすでに世界経済に深く融け込んでいる。改革開放は中国が現代化を実現するために必ず通らなければならない道だ。中国は開放の中で発展を遂げ、開放の中で自身の発展レベルを高め続けてきた。我々は対外開放の決意を受け継ぎ、貿易投資の自由化と円滑化の促進に努めていく。各方面は向き合って進み、共に多国間主義などの国際的共通認識を守り、共にルールを基礎とした多国間貿易体制と公平な競争原則に従っていくべきだ。中国と欧州は先ごろ、期限通りの投資協定交渉妥結を宣言し、中国と欧州が国際ルールを守るために共に努力し、経済協力を新たな段階へと引き上げるという共通のビジョンを示した」と指摘した。

ワクチン協力について李総理は、「ワクチンは世界的な新型コロナ感染症の流行と闘うための最終兵器であり、世界の公共財であり、国際社会はワクチンの世界的協力を強化しなければならない。欧州の医薬企業などは中国企業と共にワクチン生産協力の展開に成功しており、各国の企業活動再開と人類の健康と幸福を守るためには世界の産業チェーンとサプライチェーンの安定が極めて重要であることを改めて裏付けた。中国は人々の健康と安全によりよく貢献するために、各方面と共にワクチンや薬物の研究開発における協力を強化していく」と述べた。

気候変動対応について李総理は、「人類にとって地球は一つであり、国際社会は二酸化炭素排出量と汚染を削減するために共に努力していかなければならない。習近平主席は先ごろ、中国は2030年までに二酸化炭素排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルを実現させることを目指すと発表し、中国政府は現在そのロードマップを策定している。中国は製造業大国として、現有の資源を活用し、質の高い発展を推進していく中で、エネルギー構造の低炭素化モデルへの転換と経済社会の全面的に環境に配慮したグリーンなモデルへの転換を促進していく。中国と欧州のグリーン発展、デジタル経済、スマート製造における協力には大きな将来性がある。欧州側には、クリーンエネルギー技術などの面で中国への開放を拡大することを望んでいる。中国側は、欧州側と共に関連協力を強化し、全人類の幸福により貢献していきたい」と述べた。

マンデルソン氏ら出席者は、中国が経済と社会の発展を推進する中で成し遂げた成果を称賛し、「新型コロナ感染症は多国間主義とグローバルな協力が極めて重要であることをいっそう浮き彫りにした。強力な欧中パートナーシップは、国際社会が世界的な試練に対応できるよう導いていくだろう。欧州と中国が期限通りに投資協定交渉を妥結したことは対外的に大きな朗報となった。欧州企業界は協定の批准と全面的な実施の推進を期待すると同時に、中国側とともにグリーン発展やデジタルへのモデル転換、金融投資、気候変動などにおける協力を拡大することを希望している。中国の急速な発展と経済の継続的繁栄は、長期的にわたって中国に投資している欧州企業にとって大きなメリットとなる。欧州企業界は中国の発展を確信しており、引き続き対中協力の強化に努めていく」とした。(編集AK)

「人民網日本語版」2021年2月7日 

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