外交部(外務省)の華春瑩報道官は9日、アフガニスタンで生じた3回の爆発で多数の死傷者が出た爆弾テロについて、記者の質問に答えた。
【記者】アフガニスタン内務省は、現地時間8日午後に首都カブールの女子校近くで3回の爆発があり、女子生徒を中心に少なくとも50人が死亡し、100人が負傷したと発表した。現時点で犯行声明を出した組織はない。これについて中国側としてコメントは。中国人の死傷者はいるか。
【華報道官】我々はこの爆弾テロに驚いており、この暴力行為を激しく非難する。犠牲者に深い哀悼の意を表し、その遺族と負傷者に心からの見舞いの意を表する。また今回のテロによる中国人の死傷者はないことが確認された。
中国側は一貫していかなる形の暴力的過激主義にも断固として反対しており、アフガニスタンの政府と人々がテロリズムに打撃を与え、国家の安全と安定を守ることを引き続き断固として支持する。国際社会と共に、アフガニスタンにおける早期の和平実現の手助けをしたい。
最近、米国がアフガニスタンからの完全な軍撤退を突然発表したことが、アフガニスタン各地で連続爆弾テロ事件を招き、治安を日増しに悪化させ、アフガニスタンの平和・安定と人々の生命・安全を深刻に脅かしていることを指摘しておく必要がある。中国側はアフガニスタン駐留の外国部隊に対して、アフガニスタンの人々にさらなる動揺と苦難をもたらさぬよう、アフガニスタンと地域の人々の安全をしっかりと考慮し、責任ある形で撤退するよう呼びかける。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年5月10日