米駆逐艦が台湾海峡通過、西沙領海に不法侵入

 2021年05月21日11:14

米海軍のミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」は18日に台湾海峡を通過したのに続き、20日にも中国政府の許可を得ぬまま西沙(英語名パラセル)諸島領海に不法侵入した。中国解放軍の関係戦区は海空兵力を派遣して追跡・監視を行ったうえ、当該海域から出るよう警告した。中国国防部(省)、外交部(外務省)、解放軍東部戦区及び南部戦区は、米海軍のこうした挑発行為を相次いで強く批判した。

国防部の譚克非報道官は20日、「米国の軍艦が数日の間に台湾海峡通過と我が国の西沙領海への侵入を立て続けに行ったことは重大な挑発行動で、非常に悪質だ。我々は断固たる反対と強い非難を表明する」とした。

また、「台湾は中国の不可分の一部であり、台湾問題は完全に中国の内政で、中国の主権及び領土的一体性に関わる、中米関係における最も重要かつ敏感な問題だ。米軍艦が頻繁に台湾海峡を通過し、武力を誇示し、危機をもたらし、『台湾独立』分裂勢力に誤ったシグナルを送るのは、非常に無責任な危険行為であり、『火遊び』に等しい。西沙諸島は中国固有の領土だ。米軍艦は中国の西沙領海に侵入し、中国の主権と安全を深刻に侵害し、中国の法律及び関係する国際法に違反し、関連水域の平和と安全及び良好な秩序を破壊した」と述べた。

外交部の趙立堅報道官は20日の記者会見で、「中国は米側に対して、こうした権利侵害・挑発行為の即時停止を促す。また、引き続き必要な措置を講じて断固として国家の主権と安全を守り、南中国海の平和と安定を維持していく」とした。この他、解放軍南部戦区及び東部戦区の報道官もミサイル駆逐艦「カーティス・ウィルバー」の挑発行為に相次いで警告を発した。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年5月21日

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