作品:
久有凌雲志、重上井岡山。
千里来尋故地、旧貌変新顔。
到処鶯歌燕舞、更有潺潺流水,高路入雲端。
過了黄洋界、険処不須看。
風雷動、旌旗奮、是人寰。
三十八年過去、弾指一揮間。
可上九天攬月、可下五洋捉鱉、談笑凱歌還。
世上無難事、只要肯登攀。
(私は幼い頃から心に壮大な志を抱いてきた。そして今日再び井岡山を登った。
千里の道のりの果てに訪れた旧知の地だが、どこに昔日の面影があろうか。
鶯が鳴き燕が飛ぶ晩春の風景が至る所に広がり、水はサラサラと流れ、山肌を走る広い道は雲の端まで続く。
黄洋界の峠を過ぎれば、もう目ぼしい難所はない。
風起き雷鳴轟きて、軍旗はためく。それが世の中というものだ。
38年は瞬く間に過ぎ去った。
大空へと飛翔し月を摘み取ることもできれば、スッポンがどこにいようとも海に潜って捕らえ、談笑しながら凱旋の歌を高らかに奏して帰還することもできる。
この世に何も困難な事などない。自ら決意を固めて登りさえすれば。)
書家:
文永生。成都画院専職画家、中国国家画院研究員、中国書法家協会青少年活動委員会委員、四川省書法家協会行草書委員会副主任などを現任。