作品:
積雨空林煙火遅、蒸藜炊黍餉東菑。
漠漠水田飛白鷺、陰陰夏木囀黄鸝。
山中習静観朝槿、松下清斎折露葵。
野老与人争席罷、海鴎何事更相疑。
(連日の長雨の後、木もまばらな村落に炊事の煙がゆっくりと立ち上る。あかざをゆで、黍を炊き、東の畑に食事を届ける。
広々とした水田に白鷺が飛び、鬱蒼と茂る夏木に鶯が鳴いている。
山中で修身し、朝に木槿を鑑賞し、松の下で精進料理のための葵を手折る。
私などもう名利を追う官界からは退いた人間だ。鴎とてそれを疑いはしないだろう)
書家:
陳勝凱。中国美術学院文学博士。中国国家画院院招聘芸術家、厦門大学芸術学院教授、博士課程指導教員、中国書法家協会行書委員会委員、西泠印社社員、福建省篆刻学会副会長、福建省書法家協会常務理事、厦門市書法家協会副主席。