関東大震災中国人受難者追悼式が日本で開催 賠償は未だ実現せず

人民網日本語版 2021年09月06日11:16

日本の東京で5日、関東大震災中国人受難者追悼式が開かれた。出席者は、98年前の関東大震災の際に中国人や朝鮮人が虐殺された事件(中国語では「東瀛惨案」)で殺害された700人以上の中国人労働者と留学生に哀悼の意を捧げるとともに、日本政府に歴史を直視し、謝罪と賠償を行うよう要求した。新華社が伝えた。

今年は新型コロナウイルスの影響で中国人労働者遺族代表は出席できず、ビデオメッセージで哀悼の辞を寄せた。追悼会では在日華僑の林伯耀氏が講演し、当時の歴史を詳細に説明した。

その後、東京都江東区逆井橋のたもとに移動し、関東大震災発生後日本軍に秘密裏に殺害された在日中国人労働者のリーダー、王希天の追悼会も行われた。1896年に吉林省長春市に生まれた王希天は、1922年に日本で「留日中華労動同胞共済会」を設立して委員長を務め、中国人労働者の救援活動や日本政府との抗争を行った。関東大震災発生後、中国人労働者の救援活動及び「東瀛惨案」の真相究明を行ったことを機に、王希天はわずか27歳で日本軍に殺害された。

1923年9月1日、歴史上「関東大震災」と呼ばれるマグニチュード7.9の地震が東京一帯を襲い、14万人以上が死傷した。当時、日本の軍国主義者の暴徒達が混乱に乗じて排外感情を煽り、在日中国・朝鮮人労働者虐殺の口実を作り、700人以上の中国人労働者・留学生と、6000人以上の朝鮮人労働者を殺害した。

1924年に日本当局は賠償案を出したが、未だ実現していない。関東大震災の際に日本が中国人を虐殺した事実も、歴代日本政府によって隠蔽されてきた。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年9月6日

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