中国の王毅国務委員兼外交部長(外相)は12日、アジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)の第6回外相会合にテレビ会議の形式で出席し、「CICA協力の強みを発揮し、アジア運命共同体を構築」と題する演説を行った。中国新聞社が伝えた。
王部長は「新型コロナウイルス感染症と100年間なかった大きな変動を前に、本地域において最も代表性を有し、文明横断的、地域横断的な多国間安全保障協力フォーラムであるCICAは、時代と共に進み、協力の強みを発揮し、協力の実践を豊かにし、アジア運命共同体の構築に知恵と力を貢献するべきだ」として、以下の必要性を指摘した。
(1)新型コロナとの闘いにおいて協力を深め続ける。中国は各国に対し、共に科学的精神を発揚し、パンデミックの政治化、起源解明の道具化、ウイルスへのレッテル貼りに引き続き反対し、新型コロナとの闘いにおける世界の協力をしっかりと強化することを呼びかける。
(2)手を携えて安全と安定を維持する。我々は米英豪3ヶ国の安全保障枠組み(AUKUS)及び米国の「インド太平洋戦略」の本質を明確に認識し、地域諸国の共通の意志に反して地域の平和と安定を損なういかなる企てにも共同で反対するべきだ。
(3)経済回復を積極的に後押しする。中国は超巨大市場の強みを発揮し、ポストコロナにおけるアジア諸国の経済回復に、より多くの機会を提供し、より強い弾みをつけることを望んでいる。
(4)多国間主義を揺るぎなく実行する。一国主義、覇権主義、パワーポリティクスに共同で反対し、真の多国間主義を遂行し、歴史の正しい側に立ち、人類の進歩の側に立ち、世界における公平と正義、平和と安全を守るために、より大きな貢献をする。
王部長はさらに、「CICAパートナーシップのネットワークのたゆまぬ拡大は、国際社会の進歩勢力を強大にするものであり、国際関係の民主化を推進するプロセスに確実にプラスのエネルギーを注入することになる。中国は各国と共に、ポストコロナ時代のCICAプロセスをより深く、より確かなものにする後押しをし、共に地域の発展と安定を促進し、手を携えてアジア運命共同体を構築していくことを望んでいる」と強調した。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年10月13日