2021年、第14次五カ年計画が始動した。中国経済は良いスタートを切り、成し遂げるのは容易ではなかったが、注目すべきポイントが際立った成果を収めた。第1~3四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比9.8%増、2年平均で5.2%増となり、世界経済を安定させ、動力源となる役割を一層鮮明にした。中国の宇宙ステーション「天和」の打ち上げ、火星探査機「天問」の火星到達、太陽探査科学技術試験衛星「羲和」の太陽探査、中国人宇宙飛行士による自国の宇宙ステーション初滞在など、中国は宇宙探査の歩みを進め続けた。国有企業改革三年行動の推進、科学技術体制改革の難関攻略の加速、高水準の市場システムの構築、無秩序な資本拡張の防止など、中国は改革開放の踏み込んだ推進の歩みを止めなかった。生態環境保護を強化し続け、汚染対策の難関攻略戦に力を尽くし、二酸化炭素(CO2)排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの取り組みを踏み込んで展開し、経済・社会発展の全面的なグリーン・トランスフォーメーションを積極的に推進するなど、中国はグリーン発展の道を歩むほどに広げていった。第14次5カ年計画の初年度において、中国が正確かつ着実に邁進し、新たな気概を示し、新たな成果を収めたことは事実によって証明されている。
2021年、全国一般会計歳出は教育費3兆616億元(1元は約18.0円)、社会保障・雇用費3兆4427億元、衛生健康費1兆8659億元を計上した。一つ一つの数字は、民生の重視・保障・改善をはっきりと示している。世界最大規模の社会保障制度にも、居住環境のたゆまぬ改善にも、人々の生活を年々良くしていくという変わらぬ追求にも、民生分野の成果が表れている。
2021年、新型コロナウイルスの感染状況は依然として厳しいものだった。脆弱で回復困難な世界経済を前にし、加速度的に進行する世界情勢の大変動を前にし、一部の国々の一国主義や保護主義を前にしながらも、中国は確固として歴史の正しい側に立った。他国に先駆けて地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の国内批准手続きを完了し、中国国際輸入博覧会の規模を拡大し続け、中国国際サービス貿易交易会の取引規模が増え、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設の質の高い発展が新たな成果を収めるよう後押しするなど、高水準の開放を拡大する中国の歩みは揺るぎなく、中国は人類がさらに素晴らしい未来へと向かえるよう常に努力してきた。国連における合法的議席の回復50周年、世界貿易機関(WTO)加盟20周年という重要な節目において、中国の知恵、中国の案、中国の力は、世界の歴史の前進の座標軸に濃く鮮やかな足跡を残した。
来たる2022年にも、新たな課題や任務が、我々が着手するのを待っている。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年12月29日