トンガで15日に発生した大規模な火山噴火は、津波や火山灰などの災害を引き起こし、トンガの歴史において最も深刻な自然災害となった。中国外交部(外務省)によると、中国はすでに10万ドル(1ドルは約113.9円)の緊急人道資金援助を実施したほか、飲料水や食品など28万元(1元は約18.0円)相当の緊急支援物資を輸送し、すでに引き渡しが済んでいる。新華社が伝えた。
中国からの支援の具体的状況について、外交部の趙立堅報道官は20日の定例記者会見で、「中国はトンガの被災状況を注視し続けており、すでに緊急で行動を起こし、できる限りの災害救助支援を行っている。すでに中国赤十字が10万ドルの緊急人道資金援助を実施した。中国政府は在トンガ大使館を通じて、飲料水や食品など28万元相当の緊急支援物資を最速で調達し、19日にトンガに引き渡した」と説明した。
トンガのポアシ・テイ副首相兼国家緊急対応委員会委員長は、「中国政府からの支援物資に心から感謝する。これは災害発生後にトンガ政府が受け取った第1陣の緊急救援物資であり、両国間の特別な友情を示すものだ」とした。中国からの支援を知った現地の民衆は中国大使館に次々と謝意を表し、「中国はトンガの真の友人だ」と感激の声を寄せた。
中国政府は被災状況の確認を続けており、後続の支援物資をできるだけ早く届けるべく手を尽くし、トンガの政府と人々が一日も早く災害に打ち勝ち、素晴らしいふるさとを再建する手助けをする。
現在のところトンガ在住の中国国民や在トンガ中国企業はいずれも無事で、死傷者の報告はない。中国大使館は正常に業務を行っており、必要とする中国国民に引き続き領事保護サービスを提供していく。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年1月21日