王毅部長が中国・太平洋島嶼国外相会議の5つの共通認識を発表

人民網日本語版 2022年05月31日15:05
王毅部長が中国・太平洋島嶼国外相会議の5つの共通認識を発表

王毅国務委員兼外交部長(外相)は30日、フィジーのスバで同国のバイニマラマ首相兼外相と第2回中国・太平洋島嶼国外相会議の共同議長を務めた。王部長は会議後のバイニマラマ首相兼外相との共同記者会見で、会議が申し分のない成功を収め、5つの共通認識に至ったとした。新華社が伝えた。

5つの共通認識は以下の通り。

(1)包括的な戦略的パートナーシップを深める。中国と太平洋島嶼国は引き続き支持し合い、助け合い、断固として互いの核心的利益を守り、重大な懸念を尊重し、包括的な戦略的パートナーシップを絶えず強化・拡大していく。

(2)主権の独立、民族の尊厳を守る。国は大小にかかわらず全て平等である。太平洋島嶼国には平和的発展を実現する権利があり、太平洋島嶼国国民には素晴らしい生活を追求する自由があり、太平洋島嶼国の運命は自らの手に握られるべきである。各国の国家主権を尊重し、内政不干渉原則を堅持し、中小国を始めとする発展途上国の正当な権益を共同で維持すべきである。

(3)共同発展・繁栄を追求する。発展は中国と太平洋島嶼国の共通の使命である。我々は「一帯一路」(the Belt and Road)の質の高い共同建設に尽力し、パンデミックや経済回復などの課題に共同で対処し、民生の幸福を保障し、拡大する。中国は引き続き太平洋島嶼国に対して、いかなる政治的条件もつけない援助を実施し、太平洋島嶼国が自ら発展する能力を高めていく。

(4)真の多国間主義を提唱する。中国と太平洋島嶼国は国連憲章の趣旨と原則を厳守し、多国間主義を提唱・実践し、パリ協定の実行加速を呼びかけ、太平洋島嶼国の気候変動対策への支援において実際の措置を講じる。中国はグローバル発展イニシアティブへの太平洋島嶼国の支持を称賛し、持続可能な開発目標(SDGs)の実現に助力する。

(5)民心と民意の通じ合いを促進する。中国と太平洋島嶼国の友好的往来には長い歴史がある。中国は太平洋島嶼国と教育、文化、青年、スポーツ、報道分野で交流や協力を一層強化し、政府奨学金の定員や各種研修の機会を増やし、地方間協力の実施を支持していきたい。

王部長は「中国は引き続き各国と緊密に意思を疎通し、中国・太平洋島嶼国外相会議の役割を十分に発揮し、手を携えて、より緊密な中国・太平洋島嶼国運命共同体を構築していくことを望んでいる」と述べた。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年5月31日

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