「ブロック対立」をアジア太平洋に持ち込むNATOの企ては非常に危険

中国外交部（外務省）の汪文斌報道官は23日の定例記者会見で、NATO首脳会議に関する質問に次のように答えた。

NATOは冷戦の産物であり、米国の主導する世界最大の軍事同盟であり、米国が覇権を維持し、欧州の安全保障構造を操るための道具であり、時代の発展の潮流と逆行するものだ。NATOは自らを防御的組織と主張するが、恣意的に主権国家に対して戦争を発動し、大量の民間人が死亡し、数千万人が難民化する事態を招いてきた。NATOは北大西洋の軍事組織であるのに、近年はアジア太平洋においても武力を誇示し、欧州における「ブロック対立」のパターンをアジア太平洋に持ち込もうとしている。これは非常に危険な行為であり、アジア太平洋諸国及び国際社会の強い警戒と断固たる反発を招くのは必至だ。

中国は常に世界平和の建設者、世界の発展への貢献者、国際秩序の維持者であり、引き続き平和的発展の道を確固として揺るぎなく歩んでいく。我々はNATOに対して、イデオロギーによる線引きと対立の扇動を止め、中国を標的にした偽情報や挑発的言論の流布を止めるよう促す。新たな冷戦を仕掛けようとしてはならない。NATOはすでに欧州を混乱させた。アジア太平洋と世界も混乱させてはならない。（編集NA）

「人民網日本語版」2022年6月24日