WHO事務局長が新型コロナの武漢実験室漏洩説を支持? 中国「全く事実でない報道」

人民網日本語版 2022年06月23日14:49
WHO事務局長が新型コロナの武漢実験室漏洩説を支持? 中国「全く事実でない報道」

中国外交部(外務省)の22日の定例記者会見で、汪文斌報道官が英紙の「WHO事務局長が新型コロナの武漢実験室漏洩説を支持」との報道に関する質問に答えた。

【記者】英紙「メール・オン・サンデー」は、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が最近、欧州の高官に「新型コロナウイルスは武漢の実験室から事故で漏洩した可能性が最も高い」と非公式に明かしたとの消息筋の話を報じた。この事について、中国側としてコメントは?

【汪報道官】すでにWHO事務局が当該報道について中国側に説明を行い、テドロス事務局長が公の場でも私的な場でもそのようないかなる発言もしていないことを強調した。指摘された報道は全く事実ではなく、テドロス事務局長は当該の報道内容に完全に反対している。

「実験室漏洩」という仮説の問題に関して、すでに中国側は繰り返し立場を明らかにしてきた。いわゆる「実験室漏洩説」は、反中勢力が政治的目的からでっち上げた嘘に他ならず、科学性は全くない。すでに中国側はWHOの国際専門家チームを武漢の当該研究所の視察に招待した。合同調査報告書も「実験室から漏洩した可能性は極めて低い」と明確に結論付けた。当該メディアが、出所不明の噂を広める形で「実験室漏洩説」を蒸し返すのは、事実を顧みぬものであり、悪意ある目的によるものだ。「実験室漏洩説」が中国のイメージを毀損し、科学的な起源解明を阻み、新型コロナとの闘いにおける国際的な協力の大局を破壊しようとする関係方面の政治工作に他ならないことが、今回のことであらためて証明された。

現在、国際科学界では、ウイルスの起源が世界的範囲に及ぶことを示す手がかりがますます増えている。米国政府は、新型コロナウイルスが米国で最初に発生したのはいつかという重要な問題について、いまだに納得のいく回答をしていないばかりか、フォートデトリックやノースカロライナ大学の研究所における非常に疑わしい活動に対する国際社会の合理的懸念にも対応していない。もし、どうしても実験室の問題について研究したいのなら、まず米国のフォートデトリックやノースカロライナ大学の非常に疑わしい実験室に対する検証を行わなければならない。もし、関係方面が本当に新型コロナウイルスの起源の問題に関心があるのなら、なぜ米国が国際社会の疑念にいまだに正面から応じないのかに注目し、当該実験室を公開して国際社会に検証させ、実際の行動によって起源解明研究を支持し、これに協力するよう米側に呼びかけるべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2022年6月23日

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