中国軍の医療列車が19日午前、ラオスで行われる「平和の列車ー2022」関連活動に参加するため、雲南省の磨憨(モーハン)駅を出発し、両国間を結ぶトンネルを通過してラオスに到着した。医療列車による国境を越えた輸送は、中国・ラオス鉄道の開通以来初となる。新華社が伝えた。
移動中、中国軍の将兵は負傷者の現場救急、感染症対策の緊急処置、突発的事態への対処などの訓練を行った。国境を跨ぐ鉄道輸送は調整を要する段階が多く、組織・実施の難度が高いため、中央軍事委員会後勤(後方支援)保障部運輸投送局、聯勤保障部隊、国鉄集団など関係当局がラオス人民軍やラオス・中国鉄道社と共同で輸送・支援事項の検討を重ね、実施計画を策定した。
両軍は「平和の列車」関連活動を深め、継続するため、今月下旬にラオスで「平和の列車-2022」人道主義医学救援合同演習及び医療サービス活動を共同実施する。中国軍は149人の医療部隊を派遣し、医療機器・設備を積んだ医療列車を出動させる。
中国・ラオス鉄道は、北は中国の昆明を起点に、南はラオスのビエンチャンにまで至る、中国の鉄道網と直接連結する国際鉄道で、全長1035キロメートル。中国の基準を採用し、中国とラオスが協力して建設・運営し、昨年12月3日に全線開通した。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年7月20日