李克強総理は19日夜、世界経済フォーラム(WEF)の「グローバル・ビジネスリーダー・オンライン特別対話」に北京の人民大会堂で出席し、スピーチのほかビジネス界代表らとの意見交換を行った。新華社が伝えた。
李総理は中国の経済情勢について「今年第2四半期、新たな感染拡大など想定を上回る要因による打撃を被って下押し圧力がにわかに増大し、4月期は主要指標が深く落ち込んだ。我々は果断に対応し、直ちにコントロールし、安定成長を一層重視し、大規模な景気刺激策は講じない方針を堅持し、既定の政策の前倒しの効果発揮を後押しし、経済安定化のための33の政策パッケージを打ち出し、実施した。これにより、5月期には主要経済指標の下落は減速し、6月期には下げ止まりと回復を実現し、主要指標は比較的急速に反発し、マイナスからプラスへと転じ、都市部の調査失業率は著しく改善して、第2四半期のプラス成長実現へとつなげることができた。我々は経済回復の基盤がまだ堅牢ではなく、経済パフォーマンス全般の安定化にはなお困難な努力が必要であることも、明確に認識している」と指摘。
「我々は新発展理念を全面的に貫徹し、新型コロナ対策と経済・社会発展を効率的・統合的に計画し、各方面の積極性を引き出し、発展が中国のあらゆる問題を解決する基礎であり鍵であるとの考えを堅持し、経済運営をできるだけ早く正常な軌道へと押し戻していく」と強調した。
李総理はまた「中国経済はすでに世界に深く融け込んでおり、対外開放は中国の基本国策だ。我々は高水準の対外開放を深め、自由貿易と公正貿易を堅持し、多国間貿易協力と地域貿易協力という『2つのエンジン』が共に回る後押しをしていく。我々は市場化、法治化、国際化されたビジネス環境を構築し、開放領域への外国企業の法に基づく平等な進出を保障し、公正な競争の中で互恵・ウィンウィンを実現し続けていく。我々は新型コロナとの闘いにおける国際協力を強化し、防疫面の安全確保を前提条件に、より精確な科学的感染防止・抑制を実現し、ビザや検査の面で新型コロナ対策をより最適化し続け、より秩序ある形で国際旅客便を再開・増便し、ビジネスや貿易、労務サービスのための海外渡航を着実かつ秩序良く推進し、中国と外国との人的往来及び交流・協力をより良い形で促進していきたい」とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2022年7月21日