貴州省のある村民委員会の建物の前に設けられたバスケットコートでは、選手たちが軽快に走り回り、パスを出し、シュートが決まると、観衆から大歓声が上がっていた。プロ並みとはいかないまでも、中国の農村で最近開催されたバスケットの試合が多くの人の心をわしづかみにし、ライブ配信の視聴者数は延べ1億人を超えただけでなく、外交部の趙立堅報道官までもが注目して、「イイね!」を送った。
少数民族の伝統的な祝日を祝うため、地元の少数民族の人々が自発的に企画した「バスケットボール大会」は、周囲の村から集まったたくさんの人々が観戦し、その熱気にあふれる様子がネットで瞬く間に話題となり、幅広い人気を集めた。農村に作られたバスケットボールコートに、そして大会を企画し運営するのも村民で、参加する選手もほとんどが村民、さらにその賞品に至ってはウシやブタといった地元の農産品であったため、ネットユーザーから親しみを込めて、NBAならぬ「村BA」と名付けられた。
その盛り上がりの中、貴州省「美しい農村」バスケットボールリーグ黔東南苗(ミャオ)族侗(トン)族自治州準決勝が先ごろ、台盤郷台盤村で開催された。試合会場では、はしごを立てたり、家の屋根に登ったり、フェンスをよじ登ったりする人まで現れるほどの超満員となり、ライブ配信の視聴者数は延べ1億人を超えた。
「人民網日本語版」2022年8月16日