中国共産党第20回全国代表大会

第20回党大会報告を最も早く目にした外国人 (2)

人民網日本語版 2022年10月19日10:50

■新時代の10年間には「一里塚的意義がある」

第20回党大会報告は新時代の10年間に収めた偉大な成果を全面的に総括した。外国人専門家にとっては、報告の内容はいずれも自身が身をもって実感してきたことだった。

中国での勤務が18年になるスペイン語の専門家エニオン氏は、中国の貧困削減の成果に驚きを覚えたという。中国は人類史上最大規模の貧困脱却の難関攻略に成功し、10年足らずで農村部の貧困層1億人近くの貧困脱却を実現した。「これは世界の貧困削減事業への重大な貢献だ」とエニオン氏は言う。

中国は経済力の歴史的飛躍を実現し、経済規模で世界第2位を維持し、国民生活を全面的に改善した。「現在中国各地にある公園を見ると、高齢者や子供がくつろぎ、遊んでいる。こうしたシーンを見れば世界の人々もうれしくなることだろう。中国は歴史的チャンスをしっかりと捉え、全国民の共同努力を引き出し、急成長によって幸せで楽しい生活を実現した」とエニオン氏は語る。

ロシア語の専門家アンジー氏は、中国人が青空や澄んだ水、汚染されていない土壌といったより美しい環境を享受し、新エネルギー車も増えていることを目の当たりにしたという。英語の専門家ショーン氏は、中国が完成させた世界最大の高速鉄道網に驚嘆している。日本語の専門家である田口なお氏は、報告の社会保障、健康中国、高齢化対策などの内容に深く心を打たれたとし、「こうした面での経験は、私達がとても必要としているものでもある」と述べる。

ドイツ人の専門家ヴェラ・モン氏は、中国在住歴がすでに11年になる。モバイル決済やシェアサイクル、インターネット・プラットフォームがもたらした喜びと利便性以上に、「文化的な自信も含め、中国は大国としての自信をさらに示すようになっている」ことを強く感じている。

■本当の中国共産党を理解する

党大会報告の翻訳に参加するには、中国語が分かるだけでは到底十分とは言えない。外国人専門家は「中国を読み解くには、まず中国共産党を読み解く必要がある。これには、中国共産党の歴史とその執政論理に対する深い理解が必要だ」と指摘する。

中国共産党は人々に幸福をもたらすことを、最も重要な政治的業績としている。第20回党大会報告では、「人心は最大の政治」「人民至上」「国家はすなわち人民、人民はすなわち国家」といった中国色の濃い政治用語が専門家たちに深い印象を与えた。

「こうした理念と語彙は、中国共産党が人民を最高の地位に据えていることを物語っている」と、英語の専門家ショーン氏は語る。

アラビア語の専門家ヤヒヤ氏は、5年前に翻訳に携わった第19回党大会報告で「小康社会(ややゆとりのある社会)の全面的な完成」が打ち出されたことを今も覚えている。

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