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年に一度の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)が今年もやってくる。注目されるのは、プレセール期間の短縮、ショッピングカートの容量拡大、ボタン1つによる差額返金など、新しい変化だ。あなたの財布は準備できただろうか。中国新聞網が伝えた。
■「夜8時の人」が登場
今年の「ダブル11」は、「プレセールで手付金を払う」タイミングも「商品が販売される」タイミングも深夜0時ではなくなり、ECサイトは午後8時スタートに相次いで切り替えて、消費者が夜更かしをしなくてもいいようにした。
すると多くのネットユーザーから自嘲気味の声が聞こえてきた。「『ダブル11』が行なわれるようになってから、自分はいろいろな名前で呼ばれるようになった。『手切り族(ネット通販で過剰な衝動買いをしてしまう人々)』から『土を食べる人(お金を使いすぎて土を食べるしかなくなった人々)』になり、さらに『手付金の人(ショッピングカートに商品をたくさん入れて手付金を支払う人々)』になって、今度はまた『夜8時の人(夜8時に買い物を始める人々)』になったよ」という。
優待サービスを比較すると、現時点では、今年は計算に頭を悩ますタイプの優待は少なくなり、プラットフォーム間の優待レベルの差も小さくなった。たとえば京東は「ダブル11」期間に複数の店での買い物額の合計が299元(1元は約20.4円)になると50元割引するとし、天猫(Tmall)は同300元で50元割引するといった具合だ。
■新機能が追加
注目されるのは、今年の「ダブル11」にECプラットフォームが一部の「ちょっとした」機能を追加したことだ。
たとえば、優待を受けるために何人かでまとまって注文しようとする場合には、「複数の届け先に対応」を打ち出すECプラットフォームが出てきた。これにより、消費者は1回の注文で、商品をそれぞれ別々の住所に送ってもらうことが可能になり、非常に便利になる。
また、ショッピングカートに入れられる商品の上限を120点から300点まで拡大したプラットフォームもあった。
「価格保証」と「1クリックで差額返金」も多くのECプラットフォームの標準装備になった。消費者にまず思う存分買い物をしてもらい、購入した商品が値下がりした場合は、後で差額を自動的に返金するというものだ。
一部の大手ECプラットフォームが発信する今年の「ダブル11」のやり方を見ると、グリーン消費を強調し、「グリーンで低炭素の商品をより多く提供する」としている。
このほか、ECプラットフォームは今年の「ダブル11」で若い起業家をとりわけ重視する。あるプラットフォームには「00後(2000年代生まれ)」の業者が100万人近くおり、その大半は今年の「ダブル11」への初参加となる。プラットフォームはこうした人たちのために「ダブル11大学生起業実践コーナー」を設けている。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年10月26日