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国際市場における金価格がこのところ低下し続けていることに加え、中国の伝統的祝日の中でも最もロマンティックな七夕節(旧暦7月7日、今年は8月4日)を控え、消費者の間では金のアクセサリーの購入意欲が非常に高まり、投資用のインゴットを購入する人も目立って増加している。
金消費の小さなピークが訪れた
中国伝統のバレンタインデーといえる七夕節を前に、花やチョコレートに比べてよりおめでたい意味が込められ、コレクション的価値もある金のアクセサリーが、恋人たちの間で人気を集め、気持ちを伝える時にまっさきに選ぶアイテムになっている。
北京の燕莎友誼商城にあるジュエリー店「周大福」のスタッフは取材に、「これまで6-7月は金の販売の閑散期だったが、今年の7月初めから国際市場で金価格が下がったことと祝日ムードの影響を受けて、最近は金のアクセサリーを買う人が目立って増加した」と話した。
オフラインの店舗で金がよく売れているだけでなく、オンラインでも金アクセサリーが消費の小さなピークを迎えている。天猫(Tmall)プラットフォームの各金ブランドの旗艦店では、ペンダントやラッキービーズなどの月の売り上げが5千個から6千個に達したところもある。
中国黄金の三里河店のスタッフは取材に、「金価格が低下して、インゴットを買う人が特に多いため、現在、店内には在庫がなく、予約して待ってもらうしかない」と話した。
万聯証券の大消費(グレードアップした新しい消費)産業アナリストの李瀅氏は、「国際市場の金価格が最近、低下を続けており、特に7月以降は大幅に下落して、約10ヶ月ぶりの最低を更新した。国際金価格の低下が中国国内の金消費の回復を喚起する主要因になった」との見方を示した。
若年化が金消費の新たなトレンドに
最近は金アクセサリーのデザインや種類、消費層に大きな変化が起きている。金を扱う店では若い消費者が顧客の中心になり、特に女性の消費者が多く、アクセサリー自体もこれまでのようなどれも同じような古めかしいデザインから、かわいらしい小粋なデザインに生まれ変わり、リボン、星、小動物、中国風などのモチーフが取り入れられるようになった。
北京黄金経済発展研究センターが発表した「中国金ジュエリー消費調査白書2021」によると、金ジュエリー消費の中心が若年化している。現在、金を扱う店の主要消費層は25-50歳に集中し、中でも25-35歳の層による消費が75%を占める。今後は25歳以下のZ世代の消費者が徐々に金消費の担い手になることが予想されるという。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年8月4日