雲南省徳宏傣(タイ)族景頗(チンポー)族自治州芒市遮放鎮ではここ数日、高さ2メートル以上もある巨大稲の「毫秕」の収穫作業が行われている。人民網が伝えた。
同鎮は、豊かな地熱資源と陽光、そして昼夜の温度差が大きいといった特殊な地理条件と気候条件を備えているため、同地で栽培される米はつやつやと輝き、味も優れている。
そして同地で栽培される米は、その美味しさだけでなく、茎丈の高さも特徴の1つ。なかでも「毫秕」が最も有名で、高さは平均2.4メートル、最大で2.8メートルほどにも育つ。
その味の良さと茎丈の高さから、「毫秕」は、元代の頃から、皇帝の貢米として尊ばれてきた。だが、生育サイクルが長く収穫量が少ないため、過去には一時期栽培する農家がいなくなってしまったほどだ。2008年になってようやく、従来の主要産地であった遮放鎮允午村で再び栽培されるようになった。
茎丈が高いため、「毫秕」は収穫機では収穫できず、手作業に頼るしかない。地元の人々は手作業により収穫した後、脱穀したり、米粉にするなどの加工を行っている。
今年、遮放鎮における「毫秕」を始めとする古い稲種の栽培面積は約27ヘクタールに及び、生産量は100トンを上回る見通しという。(編集KM)
「人民網日本語版」2022年11月10日