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悪性脳腫瘍の疑いある台湾地区に寄贈されたパンダ「団団」が小康状態に

人民網日本語版 2022年11月08日16:04

11月5日、「団団」の様子をチェックするジャイアントパンダ保護研究センターの専門家(左から3人目と2人目)と台北動物園の飼育員(一番左)、獣医(左から4人目)。

中国大陸部から台湾地区に寄贈されたパンダの「団団(トゥアントゥアン)」が悪性脳腫瘍の疑いがあると診断されたため、その診察と治療、世話のために派遣された中国ジャイアントパンダ保護研究センターの専門家が、「団団」の治療と世話に当たっていた。専門家らは、「『団団』の体調は少しずつ良くなっており、今後は病状に基づいて治療案を適時調整する」と説明している。新華社が報じた。

「団団」が体調を崩しているのを知ったジャイアントパンダ保護研究センターは9月下旬に専門家グループを立ち上げ、台北動物園と緊密に連絡を取り合い、「団団」の治療状況に注目し、関連の技術的サポートを提供してきた。10月27日午後、台北動物園のサポート要請を受けた同センターは、「団団」の治療と世話に参加する専門家2人を派遣することを決定。パンダの飼育管理、疾病予防・コントロール、繁殖の科学研究といった分野で豊富な経験を持つ専門家の呉虹林氏と魏明氏が今月1日に台湾地区入りした。

5日、「団団」の様子をチェックするジャイアントパンダ保護研究センターの専門家の呉虹林氏(写真左)と魏明氏。

ここ数日の観察と交流を通して、専門家は「『団団』の食欲や精神状態、歩く姿などが改善しており、普通に連続して歩くことができる時間も長くなっている」と判断。「団団」のこれまでの検査結果や体調、薬投与後の反応などに基づいて、動物園としっかりと話し合い、現在の治療案を続けることで合意した。今後、病状の変化を見ながら、治療案と世話する方法を適時調整するという。

「団団」と「圓圓 (ユエンユエン) 」は2008年に台北動物園で暮らすようになって以来、台湾地区の人々の間で人気を集めてきた。また、中国大陸部と台湾地区の専門家の努力が実り、「団団」と「圓圓」の間には、2013年に「圓仔(ユエンザイ)」が、2020年に「圓宝(ユエンバオ)」が生まれ、幸せな家庭が築かれていた。今回、台湾地区を訪問している魏氏は、「圓圓」が「圓仔」を産んだ時にも台湾地区を訪問し、その世話に当たっていた。

呉氏と魏氏は今月7日に中国大陸部に戻った。中国大陸部の専門家チームは今後も台北動物園の専門家グループと緊密に連絡を取り合い、「団団」の病状を見ながら適時提案やサポートを提供することになっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年11月8日

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