国務院台湾事務弁公室(国台弁)の28日の定例記者会見で、朱鳳蓮報道官が湖北省武漢市の通りの名前である台北路に関するネットの書き込みに関する質問に回答した。
【記者】武漢市の「台北路」と「台北派出所」という地名がこのところ台湾地区で議論を呼んでいる。武漢市の台北路の先にある通りが「解放大道」だと気づいたあるネットユーザーの書き込みをめぐり、台湾地区メディアは通りの名前について「意味深長」と報道している。この件についてコメントは?
【報道官】大陸部であれ、台湾地区であれ、両岸で最も目にする同名の通りは中山街か中山路だろう。ある都市の通りの名前は、その都市の歴史と文化を伝えている。台北では成都路や洛陽街、厦門(アモイ)街を人々が行き交い、武漢には台北路があり、そして青島には高雄路、上海には基隆路、南京には花蓮路がある。それだけでなく、これまで数百年にわたって先人たちが海峡を渡って台湾地区へと移住し、海峡両岸には多くの同名の村が生まれた。例えば、台湾地区には9つの泉州村、4つの安渓村、6つの海豊村があり、重慶には台湾地区の郷・鎮と同名の村・鎮が26もある。ネットで言われている通り、「どの通りも故郷へとつながっている」のだ。同名の村々は、ルーツを同じくする両岸にとっての源である。これらの通りや村は台湾同胞の大陸部への郷愁の表れであり、ルーツを同じくする両岸の歴史・文化的つながりであり、両岸が共有する歴史の痕跡だ。我々は両岸のネットユーザーがこれらの通りと村の背後にある物語を共有し、「大陸部の中の台湾」と「台湾の中の大陸部」を共に見つけることを期待している。(編集AK)
「人民網日本語版」2023年6月29日