商務部「中国のCPTPP加盟は多国間主義の維持により大きな役割を果たす」

人民網日本語版 2025年11月07日15:22

中国商務部(省)の何亜東報道官は6日、中国の「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」加盟推進の進展についてコメントし、「中国政府はCPTPP加盟を非常に重視し、積極的に関連作業を推進している。一国主義や保護主義が国際経済貿易秩序に深刻な打撃を与える中で、中国がCPTPPに加盟すれば、多国間主義と自由貿易の維持においてより大きな役割を果たすことになるだろう」と述べた。

何報道官は、国務院発展研究センターと中国社会科学院の研究チームによる最近の試算結果を引用しながら、「中国がCPTPPに加盟すれば、各加盟国、地域協力、さらには世界全体に経済的利益をもたらし、互恵・ウィンウィンの実現につながる」と語った。

両機関の研究によると、中国の超大規模市場はCPTPP加盟国により大きな発展の可能性をもたらす。中国が加盟すれば、CPTPPの世界的な影響力が大幅に拡大する。中国社会科学院チームの試算では、中国のCPTPP加盟により加盟国の国内総生産(GDP)成長率は0.2~1.1%上昇し、輸出は2.5~11.8%増加し、地域内でのより大規模かつ緊密な産業チェーン・サプライチェーンシステム構築を推進し、産業協力の広がりと深まり、利便性の向上に寄与し、加盟国の石油産業、農業、教育サービスなどの分野に新たな成長機会をもたらす。また国務院発展研究センターチームの試算によると、中国のCPTPP加盟により世界の実質GDPを0.2%押し上げ、貿易額を2.8%増加させる見込みだ。

何報道官は、「中国は高水準の対外開放を揺るぎなく拡大していく。同時にCPTPP各加盟国が中国の加盟が持つ積極的な意義を十分に理解し、中国とともに中国の加盟手続きを加速させ、アジア太平洋地域の経済一体化および開かれた世界経済の構築により大きな原動力を注入してもらいたい」と話した。(編集KS)

「人民網日本語版」2025年11月7日

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