2秒で発進!空母「福建」電磁式カタパルトの実力

「福建」「延安」「通遼」などの海軍艦艇で構成された空母編隊が先ごろ、海上訓練任務を完了した。今年11月5日に正式に就役した、中国にとって3隻目の空母である「福建」は、中国初の電磁式カタパルト型空母でもある。「福建」の就役は、中国が正式に「三空母時代」に入ったことを示しており、人民解放軍海軍の遠洋防衛能力と現代化水準は大幅に高まることになる。今回の任務は「福建」就役後初の海上実戦訓練でもあった。その成果を見てみよう。中央テレビニュースが伝えた。
今回の実戦訓練では「殲35」「殲15T」「殲15DT」「空警600」など様々な艦載機が、カタパルト発艦訓練と着艦訓練を複数回実施。これにより、「福建」の電磁式カタパルト、回収システム、甲板運用能力が効果的に検証され、空母と艦載機の適合性がさらに確認された。
任務期間中、「福建」空母編隊は、編隊航行や艦艇・艦載機合同捜索救難などの訓練も実施。艦艇・艦載機合同捜索救難訓練では、編隊指揮所が緊急事態への対処命令を下すと、艦艇と艦載機が海空で連動・協調し、迅速に救難任務を完了した。これにより、編隊艦載機による緊急事態対処及び捜索救難兵力展開の手順が十全なものとなり、最適化され、編隊の緊急事態対処能力が強化された。飛行甲板上では、航空支援部門の将兵が各種艦載機の移動、出動準備、発着艦支援作業を効率的に完遂した。
「福建」(艦番号18)は満載排水量8万トン余りで、中国の完全な独自設計・建造による初の電磁式カタパルト型航空母艦である。これは、原子力空母のみが電磁式カタパルトシステムを搭載できるという見方を打ち破っただけでなく、大型戦闘機及びステルス戦闘機の電磁式カタパルト発進も初めて実現した。
電磁式カタパルト技術は、現代空母を象徴する技術であるだけでなく、国家の総合的な科学技術力を体現するものでもある。「福建」の電磁式カタパルトシステムは、中国が独自に設計・開発・製造した空母の中核装備であり、プロジェクト立ち上げから空母への搭載、静的試験から発進成功に至るまで、多くの研究者が昼夜を問わず尽力してきた。
海軍工程大学の魯軍勇氏は「今日、我々が目にする艦載機のカタパルト発進はわずか2秒で行われているが、我々はこの一瞬のために、20年以上も職務を続けてきた。我々はゼロから出発し、何の参考も手本もない中で大胆にイノベーションを図り、コア技術を自らの手にしっかりと掌握し、軍の強化と中華民族の偉大な復興のために、科学技術者としてこの時代に恥じない貢献を果たした」と語る。(編集NA)
「人民網日本語版」2025年12月25日
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