古代の衣装で街歩き 撮影旅行ブームの背後に文化消費の高度化
春を迎えた山西省の城郭都市「平遙古城」では、観光客が「昔の晋商(山西商人)の令嬢」に扮して、青石が敷き詰められた石畳の道をそぞろ歩く。陝西省西安市の観光名所「大唐不夜城」では、袖がふわりとなびく唐時代の服装「襦裙」が赤い壁や黄色い瓦と引き立て合い、情緒を感じさせる。旅行先で、その土地ゆかりの特色ある衣装を身にまとい、都市を散策することが今、新しい文化観光体験となっている。
企業情報サイト「天眼査」のデータによると、中国では現在、撮影旅行関連会社が6800社を超え、今年第1四半期(1-3月)には新たに370社が設立され、月間の会社登記数増加率は51%以上を保っている。平遙県の関係当局の説明によれば、平遙古城だけでも、特色ある服飾体験サービスを提供する店が400店近くあり、メイクアップアーティスト、フォトグラファー、フォトエディターといった専門的人材が3000人以上働いている。ピーク時には、1日の1店舗の売上高が10万元(1元は約23.3円)に上るという。

山西省「平遙古城」で伝統衣装に身を包んで散策する観光客。(撮影・曹陽)
山西省大同市の華厳寺のそばにあるレトロな旅行写真館の責任者は、「清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月5日)の連休(4月4~6日)には毎日、神様や敬虔な信徒といった雰囲気の衣装を着た観光客を100人近く撮影した。労働節(メーデー、5月1日)の連休(5月1~5日)には客がさらに増える見込みだ。当館の客単価はおよそ500元で、旅行の体験と撮影の時間をより充実させるために出費をいとわない人がほとんどだ」と話した。
さまざまな時代や民族の服飾文化にはそれぞれに独特の趣があり、その趣を求めて観光地にやってくる観光客が絶えない。マレーシアから来た張子瑜さんは大同で、唐時代のメイクをできる限り忠実に再現したフォトサービスを体験した。中国でこのようなメイク体験をするのは5回目という。
張さんは、「中国の古代の人々が実際にしていた服装やメイクを身近に感じると、古代にタイムスリップしたような気分になる。古代の衣装に着替えて景勝地をめぐり歩くと、現地の文化により深く溶け込める感じがする」と話した。

福建省福州市台江区にある歴史的景勝地・上下杭で、古代の服装に身を包んで散策する女性。(撮影・姜克紅)
ECプラットフォームの美団がまとめたデータでは、2025年のピーク時、撮影旅行の予約件数は2倍に増加した。2026年元旦の連休(1月1~3日)には、美団プラットフォームでの民族衣装写真撮影旅行の売上高が前年同期比で130%増加した。(編集KS)
「人民網日本語版」2026年4月27日
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