国家級ロボット職業訓練の学校を訪ねて
浙江霊巧智能科技有限公司CEO兼共同創業者の周晨氏は29日、杭州市でメディアの取材に応じ、「ここはロボットにとっての『幼稚園』のような場所だ。まずロボットに基礎能力を身につけさせ、それを土台として段階的に能力を向上させる必要がある。ロボットは高度な適合訓練を経て、特定の業務において効率的に作業を遂行できるようになる」と語る。中国新聞網が伝えた。
周氏のいう「幼稚園」とは、国家の「AI(人工知能)+」戦略の下で唯一、エンボディドAI分野を対象として設立された国家級応用パイロット拠点である国家人工知能応用パイロット拠点(エンボディドAI)(以下、「パイロット拠点」)を指す。2か月以上前、このパイロット拠点は正式に始動し、業界では「ロボットの国家級職業技能訓練場」と称されている。
政策支援とパイロット拠点という二重の後押しを受け、「職業訓練校」を卒業したロボットはすでに実際の現場で活躍し始めている。今年の労働節(メーデー、5月1日)連休には、中国初の組織的に編成された交通管理ロボット部隊「杭警智行」が杭州・西湖景勝地で運用を開始した。また、市街地ではエンボディドAIロボットが2分以内にコーヒーを一杯淹れ、変電所では四足歩行ロボットが危険環境での点検作業を人間に代わって実施している。

国家人工知能応用パイロット拠点(エンボディドAI)でコーヒーを運ぶロボット。撮影・劉子琳
ロボットの訓練には、映像、シミュレーション、物理、実機など多様なデータが必要だ。訓練ニーズに対応するため、パイロット拠点の代表的関連施設であり広報施設でもある杭州市エンボディドAI展示・応用推進センターには140台以上のエンボディドAIロボットが集積され、40近くの応用シーンと約20のデータ収集シーンが整備されている。
杭州大数雲智科技有限公司は、全工程無人化スマートレストランソリューションの開発を進めており、ロボットには自律移動、操作、対話などの中核能力が求められる。パイロット拠点での訓練を経た結果、ロボットは現在、野菜炒めやスペアリブなどの料理を自動調理できるようになっている。
同社共同創業者であり、パイロット拠点ロボット知覚・学習実験室副室長の楊建党氏は、「パイロット拠点はプロジェクトに重要な実証環境と技術支援を提供している。同拠点は消費者向けの実環境を構築し、企業が高コストで収益化困難な試験環境を自前で整備しなければならないという課題を解決している」と説明。
全国唯一のエンボディドAI分野向け国家級応用パイロット拠点として、この拠点は単なる訓練施設ではなく、全国を結び、産業チェーン全体に価値をもたらすハブとしての役割も果たしている。混合所有制企業を建設主体とし、国有企業を中心に業界のリーディング企業や応用企業が参加する開放型協力メカニズムを画期的に構築している。
青瞳(杭州)ロボット科技有限公司創業者の張海威氏は、「以前は一つの応用シーンを開発するには、訓練データだけでも1千万元(1元は約24.2円)以上を要していた。現在は拠点に入居することで、必要な資源をワンストップで利用できる」と感慨深げに話す。同拠点は、計算資源の確保、データ開放、モデルサービス、シナリオ検証を中核とする公共技術サービスプラットフォームを整備しており、スタートアップ企業でも低い参入コストで国家級イノベーション資源を活用でき、パイロット段階における研究開発コストを大幅に削減している。(編集YF)
「人民網日本語版」2026年7月30日
注目フォトニュース
関連記事
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257 Mail:japan@people.cn








