中国と日本の子どもたち100人を撮影した写真展が9日、北京の中華世紀壇当代芸術館で開幕した。開催期間は6日で、今週末(13日と14日)には中日の児童合唱団による公演や、子供向けの工作体験イベントなども開催される。人民網が伝えた。
写真展では、張朋氏を代表とする3人の中国人カメラマンおよび、中国で活躍する日本人女性カメラマンの佐渡多真子氏が撮影した中国の子どもたちの写真、そして、日本人カメラマンの今村拓馬氏が撮影した日本の子供たちの写真が展示されている。
中日両国の子どもたちはカメラに向かって笑顔を見せ、まっすぐな瞳で将来を描いている。
▽中国の子ども、日本への認知度が過去より大きく低下
写真展実行委員会の1人である安田玲美氏の誠意に感動し、全力で協力したという中国人カメラマンの張朋氏は、「撮影する中で、子どもたちの純粋さとエネルギーに心を動かされた。子どもたちからプラスのエネルギーを得ることができ、彼らの表現欲を感じた」と語る。
中国の子どもの日本に対する印象について、張氏は「今の中国の子どもは日本について余り知らないようだった。70年代、80年代生まれの中国人は子どもの頃、日本のアニメやドラマを代表とする日本文化の影響を受けて育ったが、今の子どもにはそれが感じられない」と述べた。
▽日本の子どもの夢は中国よりも現実的?
撮影の際、カメラマンは子どもたちにあらかじめ準備しておいた質問をした。例えば「大きくなったら何になりたいか」、「得意科目は?」などだ。日本人女性カメラマンの佐渡氏は中国の子どもについて、「中国の子どもは親の影響を強く受けて育つ。子どもたちの理想は社会性が強く、皆高尚な志を持っていて、まるで大人のような夢を持っている子もいる。これとは対照的に、日本の子どもの夢はお医者さんやスポーツ選手になりたいなど、主に『自分が中心』だ。日本の子どもの夢は小さいながらも地に足が着いていて、遠大な夢や偉大な理想は少ない」と語る。
主催者側の関係者は、「中日両国の子どもは育った文化環境が異なり、人生観も違う。しかし、子どもたちの元気と活力、正直で率直な意志表現は、大人の我々も学ぶべきことだ。子どもたちは10年後、20年後に中日両国を背負って立つことになる。彼らに良い成長環境を与えることは、中日両国の人々の共通の望み・責任であり、今回の写真展開催の最大の原動力でもある」と語る。
写真展の主催は中国外文局、実施はソーシャルウェブサイトBillion Beats、北京和僑会日中未来ラボ、人民中国雑誌社。同写真展は6月に上海で開催され、北京は中国で2カ所目の開催となる。この後、同写真展は日本の福岡と東京でも開催される予定。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月11日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257、080-5077-8156(24時間) 北京 (010) 6536-8386 MAIL:japan@peopledaily.com.cn