人民銀の外国為替資金残高が1012億元増加 5月
【中日対訳】 中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した通貨当局の最新の資産負債表データによると、5月には人民銀の外国為替資金残高が1012億8700万元増加し、6カ月連続での増加となった。同月の人民銀を除く全金融機関の増加額は668億6200万元で、これより344億2500万元多く、業界の予想を上回った。「京華時報」が伝えた。
5月末現在、人民銀の外国為替資金残高は24兆9959億6400万元で、4月の24兆8946億7700万元から1012億8700万元増加し、6カ月連続のプラスとなった。ただ増加額は4月の2843億4300万元より約1800億元少なかった。
金融問題の専門家・趙慶明氏の分析によると、5月の人民銀の外国為替資金残高データが予想を上回ったのには主に2つの原因がある。一つは、国家外匯管理局が「外国為替資金の流入の管理強化に関連した問題に関する通知」(20号文)を公布し、対外貿易企業に対するチェックを強化したため、輸出入ルートを通じて流入するホットマネーが減少したことだ。もう一つは、20号文が銀行の外国為替売買のポジション下限の引き上げを要求し、下限を下回ったのは少数の銀行で、商業銀行はそれほど影響を受けなかった。ただ5月に人民元の値上がりが加速し、商業銀行が手持ちの大量のポジションを決済したため、全体として決済一辺倒になったことだという。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月3日