解説
- 嫦娥3号
- 「概説」
- 嫦娥3号は中国国家航天局嫦娥プロジェクト第2段階の月探査機で、ランダー(着陸機)と月面ローバー「玉兎号」によって構成される。嫦娥3号は初の月面軟着陸と自動探査を実施し、月内部の物質成分を収集し分析を行い、第1期プロジェクトの「表面の探査」を「内部の探査」に拡大する。嫦娥3号のランダーは固定され、月面ローバーは月面を90日間探査する。その探査範囲は5平方キロに達し、月の土壌を集め車内で分析し、得られたデータをそのまま地球に伝送する。
嫦娥3号は中国が初めて発射する地球外天体ランダー・月面ローバーで、旧ソ連のルナ24号以来の月面軟着陸探査機となる。
中国国家国防科技工業局は2013年8月28日、月探査プロジェクトの指導チームが同日、第11回会議(嫦娥3号任務進入動員会)を開き、嫦娥3号の任務を開発・建設段階から打上げ・実施段階に移すことを議決したと発表した。嫦娥3号は今年年末に、西昌衛星発射センターから打上げられる。
嫦娥3号は2013年9月11日に輸送機に乗り、12日10時に西昌衛星発射センターに到着した。
嫦娥3号は2012年12月上旬に、キャリアロケット「長征3号乙」に搭載され、西昌衛星発射センターから打上げられる見通しだ。嫦娥3号は中国初となる月面ローバーを搭載し、中国初の月面軟着陸を実現する。
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