14歳の女の子、劉静さんは江蘇省塩城市の農村出身で、両親は上海で長年にわたり廃品回収業を営んでいる。夏休みになると彼女は他の「渡り鳥」(親の出稼ぎ先と故郷を行き来する子どもを指す)同様、故郷から上海を訪れて両親と一緒に生活する。新華社が伝えた。
劉静さん一家は上海閔行区の取り壊しも完了しつつある城中村(都市の中の農村)蒋家塘に家を借りている。ここは汚くて閑散としており、住民の多くは既に転居し、残されたのは安い家賃から引き続き住むことを選んだ少数の地方からの出稼ぎ労働者だ。
2カ月にわたり、両親は朝早く出かけて夜遅く戻るため、劉静さんは食後の片付けや廃品の整理などを手伝い、両親のためにできるだけのことをしている。大部分の時間を劉静さんは一人で村で遊んで過ごし、「阿黄」と名づけたノラ猫が彼女の遊び相手になっている。
夏休みの終わりも近づき、劉静さんが荷物をまとめて故郷に帰る日も近づいた。彼女にとって、両親と一緒に過ごしたこの2カ月が1年で最も楽しい時間だ。(編集YH)
「人民網日本語版」2014年8月26日