国家統計局中国景気モニタリングセンターが行った中国の消費者の信頼感調査によると、今年7月の消費者信頼感指数は104.4ポイント(p)で、前月の104.7pを0.3pわずかに下回った。現在の情勢に対する消費者の見方を反映する満足感指数は98.9pで、前月の98.4pを0.5p上回った。今後の情勢に対する消費者の見方を反映する期待感指数は108.0pで、前月の108.9pを0.9p下回った。人民網が伝えた。
所得水準別にみると、高所得層の消費者信頼感指数は114.6pで前月比2.1p上昇し、中所得層は104.4pで前月の水準を維持し、低所得層は93.9pで同2.4p低下した。満足感指数は高所得層が109.2pで同1.7p上昇、中所得層が98.6pで同1.6p上昇、低所得層が89.6pで同0.4p低下だった。期待感指数は高所得層が118.1pで同2.2p上昇、中所得層が108.3pで同1.0p低下、低所得層が96.9pで同3.7p低下だった。
▽消費意欲は基本的に安定
調査の結果わかったのは、今が必要な物品を購入するよいタイミングだと考える消費者は46.9%で、前月比1.3p減少したということだ。都市部での割合は46.5%で前月比2.4p低下し、農村部での割合は47.9%で同1.4p低下した。
今後6カ月間の世帯の余剰資金の主な使い道を尋ねたところ、消費者が最も多く選択したのは、商品やサービスの購入で45.7%に達した。次は貯蓄で44.6%、その次は株式・ファンド・金・銀行の資産運用商品への投資が10.6%、不動産投資が8.5%だった。また余剰資金はないと応えた消費者が23.2%に上った。
都市・農村別にみると、都市部の消費者は貯蓄を最も多く選択して46.4%に上り、次が商品・サービスの購入で45.8%だった。農村部の消費者の選択はこれと対照的で、最も多く選択したのは商品・サービスの購入で45.3%に上り、次が貯蓄で40.4%だった。都市部では3位が株式・ファンド・金・銀行の資産運用商品への投資、4位が不動産投資だったが、農村部では両者のうち不動産投資の割合がやや高かった。
▽注釈
中国消費者信頼感指数は、満足感指数と期待感指数を平均して算出する。満足感指数は当面の雇用情勢、世帯収入の状況、購入時期に対する消費者の判断であり、期待感指数は今後6カ月間の雇用情勢、世帯収入の状況に対する消費者の予測だ。指数の数値は0から200までで、100pを楽観視と悲観視の分岐点とする。信頼感指数が100pを上回れば、消費者は楽観的な見方をしていることになり、100pを下回れば、悲観的な見方をしていることになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年8月26日