抗戦遠征軍の元兵士、張体留さんが7日、74年ぶりに四川省眉山に帰郷。命を掛けて祖国を守った民族の英雄の帰還を故郷の住民や親戚が祝宴を開いて盛大に歓迎した。中国新聞網が伝えた。
1927年6月13日生まれの張体留さん。元の名は劉克強で、四川省眉山松江鎮張坎の出身。抗日戦争時に故郷を離れて雲南省西部の戦場に赴き、怒江や高黎貢山、来鳳山、騰冲城の奪還や竜陵戦役などに参加した。1945年の抗日戦争の勝利後は雲南省騰冲県で結婚して婿に入り、現地の風習に従って名を張体留と変更した。
74年が過ぎた今、異郷に暮らす高齢の張体留さんは、故郷に帰り親戚と団欒して両親の墓参りをするという願いをついに実現した。「国難に立ち向かい、祖国を守ったが、忠節と親孝行を両立させるのは難しかった。親不孝者が今日やっと会いに戻って来た。お父さん、お母さん、許して下さい」。88歳になる元中国遠征軍54軍予二師六団一営一連三班班長の張体留さんは、緑の軍用コート姿で故郷の眉山の地に跪き、両親の墓に敬礼した。(編集YH)
「人民網日本語版」2015年1月12日