チュニジア内務省・保健省の担当者は18日、チュニジアの首都チュニスにあるバルドー博物館に武装集団が襲撃したテロ事件によって、22人が死亡、50人が負傷したと発表した。チュニジア国営TAP通信の報道を引用して新華網が伝えた。
死亡した22人のうち20人が観光客で、チュニジア人のほか、日本人、フランス人、ポーランド人、イタリア人が含まれていたという。
チュニジアのカイドセブシ大統領は同日夜、テレビ演説を行い、襲撃事件によって犠牲となったチュニジア人および外国人観光客の遺族に対して慰問の意を表すと同時に、諸外国から寄せられたテロ非難と政府を支持する声に感謝の意を示した。大統領は、国民に対し、「野蛮極まりない少数のテロリスト」を容赦なく罰する決意を表明した。
現地メディアの報道によると、武装集団のうち、現場で射殺された2人の身元はすでに判明しているという。
消息筋によると、18日現地時間午前、自動小銃と手りゅう弾を持ち、兵士に成りすました3人のテロリストが、国会議事堂近くにあるバルドー博物館に入り、博物館を訪れていた多くの観光客を襲撃した。チュニジアのテロ対策部隊は、ヘリ2機の協力を要請、現場を包囲してテロリストと交戦した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年3月19日