第9回アジア・フィルム・アワードの授賞式が3月25日に澳門(マカオ)で行われ、中国の俳優廖凡(リャオ・ファン)が最優秀主演男優賞を、韓国の女優ペ・ドゥナが最優秀主演女優賞に輝いた。最優秀作品賞には、婁燁(ロウ・イエ)監督の「推拿(Blind Massage)」が、最優秀監督賞には、「黄金時代(The Golden Era)」の旗を振った許鞍華(アン・ホイ)監督が選ばれた。
今回のアジア・フィルム・アワードは、中国と日本、韓国の「三つ巴」となった。まず、中国が最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞(王志文)、最優秀新人賞(張慧雯)を獲得した。一方、日本からは、池脇千鶴が最優秀助演女優賞を、中谷美紀が「卓越したアジアの映画人賞」を受賞した。そして、韓国のイム・グォンテク監督が「功労賞」を、ペ・ドゥナが最優秀主演女優賞を獲得した。
「賞の山分け」のほか、広東語、中国語、英語など多言語が入り混じった授賞式も同映画祭の特色となっている。今回、「そこのみにて光輝く」の演技が評価された池脇千鶴がインタビューに応じた際、英語での質問に、日本語で答え、広東語に通訳されるというシーンも見られた。また、中谷美紀は受賞者スピーチの際、広東語、中国語、日本語、韓国語などであいさつし、スピーチは英語でするなど、非常に国際的だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年3月26日