中国中央テレビ(CCTV)はこのほど、ハンガリーで行われる「ミリタリー&ポリス・スナイパーワールドカップ(W杯)」代表選手選考会の現場で、中国人民武装警察部隊「猟鷹突撃隊」の隊員が車上射撃や射撃距離60メートルから標的(ナイフ)を狙うといった難度の高い射撃訓練に取り組む様子を報道した。人民網が伝えた。
「猟鷹突撃隊」は、これまでに7度、「ミリタリー&ポリス・スナイパーW杯」に出場した経験があり、隊員たちは皆、敵を精確に射撃する卓越した腕の持ち主だ。今大会に出場する代表者の選抜は、昨年10月以降、4回にわたる約100種目の審査によって、段階的に進められてきた。入隊したばかりの30人のうち、今までに失格せずに残っているのは13人のみ。今後3週間のあいだに、13人はさらに2回の選抜審査を受け、最終的に8人の代表が確定する。
「精確度」と「射撃距離」は、狙撃手に求められる基本的な条件だ。射撃距離60メートルから標的(ナイフ)を狙う種目では、遠方から見るとナイフはまるで1本の細い線のように見えるが、弾丸はそのナイフを突き破り、ターゲットの左右それぞれに弾痕を残さなければならない。このように、普通の人間から見ると信じられないような競技が行われるW杯では、主催者によって毎年新たな工夫が施され、より難易度の高い種目となっている。
昨年採用された「精確度」に関する種目には、射撃距離100メートルの地点から、5匹のハエを打ち落とすという競技があった。定められた時間内に、標的である5匹のハエ、さらには5匹のミツバチと5匹のイナゴを狙う。イナゴに命中すると10ポイント、ミツバチは20ポイント、ハエは最高の30ポイントをそれぞれ獲得できる。5匹のハエだけを打ち落とすと、最高得点を得ることができる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年3月30日