演劇によって、多くの中国人青年や日本語、日本が一つとなり、強固な縁を結んだ。この「結縁」をテーマにした北京第二外国語学院日本語学院第34回演劇大会が北京で開催された。演劇大会の後半が開始される前、在中国日本大使館の木寺昌人大使も会場に駆けつけてあいさつをし、学生の舞台を鑑賞した。
北京第二外国語学院の邱鳴副学長は、「日本語学院の演劇大会は1979年に開始され、すでに三十数年の歴史がある。北京第二外国語学院は毎年特色ある伝統的なイベントを開催し、北京の名門大学の中でも有名な文化祭の一つとなっている。脚本から演出の細部、翻訳にいたるまで担当先生の指導の下、学生たちが自分たちの力で行っており、学習と実践を密接に融合させ、学生の通訳・翻訳能力を高めている。習近平国家主席と二階俊博自民党総務会長が23日、人民大会堂で開催された中日友好交流大会に出席した。北京第二外国語学院の教授と学生150人が通訳とボランティアのスタッフとして同大会に参加し、高い通訳能力を披露した」と説明する。邱鳴副学長は、今回の演劇大会でもさらに学生の日本語の水準を高めさせたいと希望している。
木寺大使はあいさつの中で、「学生たちが努力して日本語を学び、あらゆる学生が日中両国を結ぶ架け橋となり、両国関係を改善する大使になることを希望している」と語った。
在中国日本大使館の石飛節参事官は、日中両国の大学生は多くの共通の趣味や興味があるので、その中で得た感動を分かち合い、お互いに理解し合うことができる。中国の大学生が今後も学校を卒業して社会に出ても、日本の同年代の人と良好な交流を持ち続けることを希望している。そして、このことが日中両国関係の安定や発展を促進するだろう」と語った。
今回の演劇大会では非常にバラエティに溢れた幅広い題材の11の演目が選ばれた。日本で大ヒットを記録した映画「アナと雪の女王」やお笑い芸人アンジャッシュの漫才「そば屋と婚約者」、ドラマ「世にも奇妙な物語」の中のエピソード「エアドクター」の再現のほか、歌舞伎で知られる「勧進帳」安宅の関のような義経伝説を演じたものなどもあった。演劇大会の前半、中盤、後半では、日本語学院の教授と学生がそれぞれ日本の特色ある能楽や扇舞、「空も飛べるはず」の歌を披露した。このほか、北京大学剣道部も特別出演し、素晴らしい剣道の演武を披露した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年6月1日