北京が第6回演劇オリンピックの開催地に
北京市政府新聞弁公室は27日、演劇オリンピック国際委員会の招きと、同市政府の準備が実り、第6回演劇オリンピックの開催地が北京市に決まったことを明らかにした。開催期間は2014年11月から1カ月間。新華網が報じた。
世界各国のトップレベルの演劇が集まるほか、学術セミナーも開催される「演劇オリンピック」は世界的名演劇監督のトルサブロス氏や演出家の鈴木忠志氏、舞台演出家のロバート・ウィルソン氏によって発案された国際演劇活動で、世界演劇芸術の発展を促すことを目指している。第1回演劇オリンピックは1995年にギリシャのアテネで行われ、その後は日本の静岡、ロシアのモスクワ、トルコのイスタンブール、韓国のソウルで第2回から第5回が行われた。
同日開催された記者会見で、北京市文化局の陳冬・局長は、第6回演劇オリンピックの会期中、「夢」をテーマに、現代劇、オペラ、舞踊劇、戯曲など主要な演劇芸術ジャンルを含む国内外45作品が上演される予定であることを明らかにした。中国国外の演劇作品が3分の2を占めている。同オリンピックの中国組織委員会は、世界の一流の劇団などが参加するよう積極的に招待している。会期中、演劇講座や芸術家アトリエイベントなど、演劇の普及を目指したイベントも用意されている。
同委員会のトルサブロス主席は、「第6回は中国と世界の他の地域の懸け橋となるだろう。北京はさまざまな伝統や流派の演劇が出会う舞台となるほか、アーティストとの交流や対話のプラットフォームともなるだろう」と語った。
開幕式では中国オリジナルオペラ「永楽」が上演される予定だ。同劇は明代に永楽皇帝が中国最大級の類書「永楽大典」を編纂する様子を描き、林兆華・芸術総監督や易立明・監督など、そうそうたる顔触れがそろっている。
陳局長は、会期中、同組織委員会は各劇場のチケットをなるべく安く抑え、少しでも多くの市民に劇場に足を運んでもらえるようにしたいとしている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年11月29日