北京で12月7日夜、大気汚染の最高レベルとなる「赤色警報」が初めて発令された。電気自動車を除く自動車のナンバープレート末尾偶数・奇数による通行制限などの対策が講じられた。中国新聞網が報じた。
7日午後5時、大気の質モニタリングデータは、市街地にある12カ所のモニタリングポイントにおいて、PM2.5濃度が軒並み1立方メートルあたり180マイクログラムを上回る結果を示し、北京全体が煙霧にすっぽりと覆われた。これより前の5日、北京は大気汚染オレンジ(重度汚染)警報を発令していた。北京市緊急時対応弁公室は7日夜、オレンジ色警報を一段上の赤色警報に引き上げた。これにより、12月8日午前7時から10日12時まで、最高レベルの「赤色警報」が市内全体に発令された。
市環境保護局の担当者は、「華北の一部では、天気の状態は安定に向かい、地域的な大気汚染が発生している。北京では寒気が弱まり、湿度が上昇し、気温が上がり逆転現象が強まることから、深刻な大気汚染が10日まで続くだろう」と予測している。
「北京市大気汚染緊急時対応案」によると、赤色警報が発令されると、以下の措置が講じられる。
〇幼稚園や小・中・高校に休校が勧告される
〇企業や国家機関はフレックスタイム制を一時的に導入する
〇電気自動車を除き、全市規模でナンバープレート末尾偶数・奇数による通行制限を実施する
〇同市公用車は、ナンバープレートによる利用制限のほか、総量の30%の利用を停止する
〇公共交通運営当局は、営業時間を延長する。
〇建設現場の廃棄物運搬車、コンクリート運搬車、コンクリートミキサー車などの大型車両は、通行を禁じる
〇建設現場では、屋外作業を中止する
〇道路の清掃作業を強化する
〇工業企業は、「赤色警報発令時の生産停止名簿」に基づき、生産を全面的・部分的にストップする
〇花火・爆竹・露天でのあぶり焼きを禁止する
(編集KM)
「人民網日本語版」2015年12月8日