中国は世界の感染拡大防止に貢献していく

人民網日本語版 2020年03月12日17:30

2月29日早朝、中国側が援助した医療物資の一部を携えてイランの首都テヘランに到着した中国赤十字ボランティア専門家チームの一行5人(写真提供・在イラン中国大使館)。

ウイルスの感染拡大に国境はない。危機を前にした時こそ、人類はより一つの運命共同体であることがわかる。人民日報が伝えた。

3月9日、在韓国中国大使館は、「韓国政府と国民の新型コロナウイルスとの闘いを支援し、韓国のマスク供給問題を解決するため、中国は3月10日から韓国にマスクを輸出する。第1陣は500万枚で、これには一般医療用マスクとN95マスクが含まれる」と発表した。

現在、中国国内においてもマスクの需要量は依然として多く、供給が不足している。しかしウイルスは無情でも人には情がある。中国は自国の困難を克服すると同時に、隣国である韓国のウイルスとの闘いを支援し、手を携えて感染拡大阻止の闘いに打ち勝つことを望んでいる。これより前、中国政府はすでに韓国に対しマスク110万枚と医療用防護服1万着の援助を決定していた。

中国の人々が感染拡大防止の闘いを力強く展開していく中で、国際社会は中国に貴重な支援を提供した。3月2日の時点で、計62ヶ国と国際機関7機関がマスクや防護服など中国が緊急で必要としていた感染拡大予防・抑制物資を中国に寄贈した。こうした支援は「雪中に炭を送る」や「困難な時にこそ人の本当の情けを知ることができる」であり、我々はそれを深く心に刻み付けていく。

中国国家発展改革委員会は3月2日、中国の1日あたりのマスク生産能力と生産量は急速な成長を続けており、生産能力と生産量のいずれもが1億枚を突破したと発表した。北京大学国際関係学院の王勇教授は取材に対し、「中国が感染拡大と闘っている間、多くの国が中国に支援の手を差し伸べた。現在中国では感染拡大が効果的に抑制されつつあり、生産は徐々に回復し、他の国にできる限りの支援をするだけの能力はある」と語った。

2月27日夜、在韓国中国大使館は韓国テグ市のために医療用マスク2万5千枚以上を緊急手配し、ソウル・明洞にある中国大使館から発送(写真提供・在韓国中国大使館)。

中国赤十字の専門家グループはイランとイラクに向かい、感染拡大の防止に協力している。また中国は日本に無償でPCR検査試薬キットやマスクなどの医療物資を提供した。世界で日増しに深刻化する感染拡大の勢いを前にして、依然として感染拡大防止の重要な時期にある中国は、国内の感染拡大を厳格に予防・抑制すると同時に、イランや韓国、日本など複数の国にできる限りの支援を行い、感染拡大を食い止める防衛線を共に築き、大国として責任を果たす態度を示した。

中国人民大学国際関係学院の金燦栄教授は取材に対し、「中国の他国への援助は、各国の国情に基づいて展開されており、ターゲットを絞った差別化されたものだ。日本や韓国など、先進国で、医療水準が比較的発達し、一部の医療物資が一時的に不足している場合は、中国はその物資の援助を提供している。一方、イランの感染拡大に対しては、中国は医療物資を援助しただけでなく、医療専門家も派遣し、ペルシャ語版の新型コロナウイルス肺炎診療プランを持参し、イランが緊急で必要としている医療『ソフト』資源を提供した」と分析する。

このほかにも、中国は世界100ヶ国以上、国際・地域組織10機関と感染拡大予防・抑制と診療のプランなど多くの技術文書を共有し、複数の国際・地域組織、関係国と専門家による検討や遠隔会議などさまざまな形で20回以上の技術交流を行い、中国の実験室検査や疫学調査、臨床診療など予防・抑制の経験とプランを速やかに共有した。

感染拡大に国境はない。中国は引き続き各国と共に助け合い、互いに協力し合って困難を乗り切り、積極的に感染拡大防止に関する国際協力を支持し、またそれに参加して、地域・国際的な公衆衛生上の安全を守るために貢献し、人類運命共同体の構築を推進していく。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年3月12日

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