ハーバード大の新型コロナ「クラウド研究」は、どれほどナンセンスか?

人民網日本語版 2020年06月12日15:42

ハーバード大学医学大学院のチームは先日発表した論文で、武漢市内の病院付近の交通量と百度(バイドゥ)検索の分析から、新型コロナウイルス感染症は昨年8月末から武漢市で広がっていた可能性があると指摘した。トランプ米大統領もすぐに、この研究を報じたFOXニュースの画面をツイッターに掲載して、対中非難の「砲弾」にした。

トランプ氏の掲載したスクリーンショットを見てみると、「衛星画像は物語る」とある。これは不可解だ。衛星画像がどうやって新型ウイルスを捉えるのか?さらに米CNNの報道も見てみよう。「2019年の夏の終わりから秋の初めにかけて、武漢市内の5つの病院で駐車場の自動車数が2018年と比べ大幅に増加したことが研究により分かった。研究は2018年10月の衛星画像を使用。研究者が数えたところ、武漢市内のある病院では駐車場に171台の自動車があった。1年後、同じ駐車場には285台の自動車があり、67%増加した。これと同時に、中国のインターネット検索エンジン『百度』では『下痢』『咳』という2つのキーワードの検索回数が上昇していた」。

堂々たるハーバード大学が、いわゆる「衛星画像」と「百度検索」を頼りに、遥か遠方から学術研究を行うようになったのか?こうした「クラウド学術」は、研究を率いたボストン小児病院イノベーション部門主任のジョン・ブラウンスタイン氏の「イノベーション」という肩書と確かに一致するように見えるが、遥か「雲(クラウド)の上」からのこうした「イノベイティブ」な研究は、科学や事実とどれほどかけ離れていることだろうか。

米国メディアは湖北省母子保健病院の駐車場の写真を掲載した。環球時報の調査により、言及されている病院は現在改築中であることが分かった。病院のある職員は、衛星画像は駐車場であり、最近ようやく竣工したことを証言した。

環球時報が取材した衛星の専門家は、こうした衛星画像は同じ角度から撮影されたものではないと指摘した。例えば中山病院が2018年の画像で車両が比較的少ないのは、傾斜した角度から撮影したため車両の姿が建築物に遮られたに過ぎない。垂直の角度から撮影すれば、もっと多くの車両が写る。

人口1千万人の大都市にとって、一つの駐車場で自動車が100台増えたからといって、一体何が説明できるのか?武漢政府の統計では、2019年3月の時点で同市の自動車保有台数は320万台で、2018年と比べて27万8000台増えた。

ある武漢市民が中国メディアに語ったところによると、衛星画像に撮影された湖北省母子保健病院の駐車場は病院専用駐車場ではなく、病院エリアの再開発過程において、当面空いている建設現場を臨時駐車場として使用していたものだ。2018年から2019年にかけて、建設現場が拡大し続けるに従い、駐車スペースも増えていった。湖北省母子保健病院は武漢市の商業地区に位置する。周辺の多くの従業員が病院内に駐車スペースがあるのを見つけ、そこに駐車することを選ぶのも全く正常な事だ。

この研究はまだ同業者の審査を受けていない。だが「新型コロナウイルス感染症」という、早い段階から米国の政治屋に政治利用されてきたテーマであることから、すでに各界が注目している。WHOは10日、これについて「地理空間情報は気候変動、人口移動、環境汚染などを追跡できる有用なツールだ。しかし、病院の駐車場の自動車数の変化を深読みした後、二段飛び、三段跳びをして推論を得て、これを新型コロナウイルス感染症の流行と関連付けることはできない。この証拠自体、何の問題の説明にもならない」と応じた。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年6月12日

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