中国中華医学会小児科学分会呼吸器学グループ、感染学グループは今月6日、日本小児科呼吸器学会、日本小児科感染症学会と共同で「中日・小児の新型コロナウイルスに感染診療経験交流」をテーマにしたWEB会議を開いた。新華網が報じた。
中華医学会小児科学分会の主任委員を務める王天有教授は挨拶の中で、「重症急性呼吸器症候群(SARS)やH1N1新型インフルエンザ、エボラ出血熱、そして、今回の新型コロナウイルスの伝播、感染防止対策の経験からして、感染病の大規模な蔓延の阻止という面において、国際協力が重要な意味を持っている。そして、小児科の分野で働く私たち医療関係者に対して、感染拡大状況の変化に対応できるよう常に準備を整えておく必要があると注意を促している。中国側は湖北省武漢市で新型コロナウイルスとの闘いの第一線に立った専門家を特別に招き、その経験を共有した。中国と日本の児童の生理的特徴は非常に似ており、今回の交流は、双方の臨床業務において積極的な影響を与えるだろう」とした。
会議では、新型コロナウイルスとの闘いの第一線に立った華中科技大学同済医学院附属同済病院小児科の舒賽男教授、武漢児童病院の陸小霞教授、北京首都小児科研究所の王琳教授が、中国の診療経験を紹介した。一方、日本側は長崎大学医学部小児科学教室の森内浩信主任教授、聖マリアンナ医科大学小児科の清水植樹教授が診療経験を紹介した。
会議では、中日双方の代表が、小児に対する診療における課題、小児はなぜ軽症がほとんどなのか、欧米とアジアの小児の症状の違い、ウイルス株の変異、コロナ感染状況下において人々の社会的行動が小児に与える影響などをめぐって意見を交換した。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年6月12日