外交部「カナダは孟晩舟事件で米国の共犯者の役割を果たした」

人民網日本語版 2020年06月16日14:38
外交部「カナダは孟晩舟事件で米国の共犯者の役割を果たした」

カナダの裁判所が先ごろ公表した関連備忘録について、中国外交部(外務省)の趙立堅報道官は15日の定例記者会見で、「関連文書によって、孟晩舟事件が完全なる重大な政治事件であり、カナダが米国の共犯者の役割を果たしたことが改めて明らかになった。中国はカナダに対し、間違った道をこれ以上歩まないよう促す」と述べた。

報道によると、カナダの裁判所が12日に公表したカナダ安全情報局 (CSIS) の2018年12月1日の備忘録によると、米連邦捜査局(FBI)はCSISに対し、同日夜遅くにバンクーバー国際空港で華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟・最高財務責任者(CFO)を逮捕する計画を通知していたという。また備忘録には、FBIは米国が影響を及ぼしたと外部から見なされることを避けるため、逮捕には加わらなかったとの記録もあった。孟晩舟氏の弁護団は、「上記の備忘録によって、CSISがFBIのこの件への関与を故意に隠したことが明らかになった。FBIが頻繁にカナダの法執行当局と連絡を取っていたことを示す公開文書もある」としている。

この件について趙報道官は、「カナダの裁判所が公表した関連文書により、孟晩舟事件が完全なる重大な政治事件であることが改めて明らかになり、故意に中国のハイテク企業と華為(ファーウェイ)社に圧力をかけるという米国の政治的企みと、カナダが米国の共犯者の役割を果たしたことが露見した」と述べた。

趙報道官は、中国政府が自国公民と企業の正当で合法的な権利・利益を守る決意は確固たるものだとしたうえで、「中国はカナダに対し、真剣に中国側の厳正な立場と関心に対処し、ただちに孟晩舟氏を釈放し、安全に中国へ帰国させるよう改めて促す。間違った道をこれ以上歩むべきではない」と述べた。(編集AK)

「人民網日本語版」2020年6月16日 

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