作品:
敬録毛主席詩「送瘟神七律二首」
毛沢東「七言律詩二首・瘟神を送る」
其一
緑水青山枉自多 華佗无奈小虫何
千村薜茘人遺矢 万戸蕭疏鬼唱歌
坐地日行八万里 巡天遥看一千河
牛郎欲問瘟神事 一様悲観逐逝波
其の一
綠水青山枉しく自から多とす、
華佗も奈何ともする無き小さき蟲を!
千村薜茘として人遺矢し、
萬戸蕭疏として鬼歌を唱ふ。
地に坐して日に行くこと八萬里、
天を巡りて遙かに看る一千の河。
牛郎問はんと欲す瘟神の事を、
一様に悲観逝く波を逐ふ。
其二
春風楊柳萬千條 六億神州盡舜堯
紅雨隨心翻作浪 靑山着意化爲橋
天連五嶺銀鋤落 地動三河鐵臂搖
借問瘟君欲何往 紙船明燭照天燒
其の二
春風楊柳、萬千の條
六億の神州、盡く舜堯。
紅雨心に隨ひて、翻って浪と作り
青山意を着して、化して橋と爲る。
天は五嶺に連なりて、銀鋤落とし、
地は三河に動もして、鐵臂搖るふ。
借問す瘟君、何に往かんと欲するや、
紙船に燭を明して、天を照らして焼かん。
書家:
李明、1971年生まれ、安徽省懐遠県出身。中国国家画院研究員、中国書法家協会楷書委員会委員、育成センター教授。全国第10期中華全国文学芸術界代表大会代表、全国第7期書道家代表大会代表。