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日本中国文化交流協会松浦俊海顧問挨拶

人民網日本語版 2020年07月01日14:24

新型コロナウイルス COVID-19の感染が世界中に広がって、未だに終息しておりません。薬石効なく亡くなられたかたがたのご遺族に、心からお悔やみを申し上げるとともに、罹災された皆様をお見舞い申し上げます。

今回の疫病は、人々の生活を一変させました。日本では、東京オリンピックが延期されただけではなく、文化・観光・産業などあらゆる分野で深刻な状況が続いています。

このような厳しい状況の中で本日、オンラインによる日・中・韓3ヶ国の書道展が開かれますことは、闇夜を照らす一筋の光のようでありまして、文化の力を通じて人々の心を大いに励ますことが出来ると存じます。

私は2005年から5年間、鑑真和上が創建された唐招提寺の第85世長老を務めさせて頂きました。この時には、中国や韓国をはじめ世界中から数多くのお客さまをお迎えしました。

ご存知のように、鑑真和上は12年の歳月と5度の挫折にも屈せずに、初志を貫徹して中国から日本へ渡られ、仏教のみならず医薬や先端の技術を日本へもたらされました。鑑真和上は、渡日に際してその決意を「山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁」の四句で表明されました。私はこの「共結来縁」(即ち多くの人とここに来たったご縁を結びたい)という最後の句を座右の銘にしています。

今回の日中韓3ヶ国による書道展の作品を、一人でも多くの方々に見ていただくことが、ご一緒にこの難局を乗り切るための一助になればと願っております。

この度の展覧会を発起されました林 松添(リンショウテン) 会長をはじめとする中国人民対外友好協会、並びに共同主催である韓国日本文化交流会議、中国国家画院、韓国芸術の殿堂ソウル書芸博物館の皆様にあつく御礼を申し上げます。まことにありがとうございました。

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