外交部(外務省)の趙立堅報道官は9日「オーストラリア側は今年6月下旬に同国に駐在する中国の記者4人に対して突然捜査を行い、業務用のパソコンや携帯電話などの物品を押収したが、現在にいたるもなお捜査について合理的な釈明はなく、全ての押収品を中国側記者に返還してもいない。中国側はオーストラリア側に対して、直ちに野蛮で不当な行為を止め、いかなる口実であれ中国側人員に対する弾圧を止めるよう要求する」と述べた。
趙報道官は「オーストラリアに駐在する中国の記者は現地の法規を厳格に遵守し、客観的で公正という原則を堅持して取材と報道を行い、両国民の相互理解と友好的往来を促進するために数多くの仕事をしてきた。彼らの仕事は各方面から一様に好評を博している。オーストラリア政府の行為が中国メディアの同国での正常な報道活動を深刻に妨害し、同国に駐在する中国の記者の正当で合法的な権益を粗暴に侵害し、記者とその家族の心身の健康を深刻に損なうものであり、オーストラリアの一部の者が標榜する『報道の自由』や、いわゆる『人権の尊重と保護』の偽善性を十分に露呈するものだ」と指摘。
「すでに中国側はこの件について、オーストラリア側に繰り返し厳正な申し入れを行っている。我々はオーストラリア側に対して、直ちに野蛮で不当な行為を止め、いかなる口実であれ中国側人員に対する弾圧を止め、中国国民の安全と合法的権益を確保するよう要求する。両国間の人的・文化的な交流や協力を妨げるいかなる事もこれ以上してはならない」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年9月10日