イデオロギー的対立を引き起こす米国の危険な行為に警戒すべき

人民網日本語版 2020年12月09日13:52

米国政府はこのほど、中国共産党員及びその直系親族の米国への渡航に対する新たな制限措置を発表した。これは米国内の一部の極端な反中勢力が強いイデオロギー的偏見と根深い冷戦思考から、中国に対する政治的抑圧をエスカレートさせた横暴な行為であり、国際関係の基本準則及び中米間の3つの共同コミュニケの精神を無視して中米関係を翻弄する愚かな企ての新たな例証でもある。(人民日報「鐘声」国際論評)

学者によると、米政府の新たな措置の持つ政治的メッセージは明らかだ。つまり、米中間にイデオロギー的対立を引き起こし、ニクソン大統領訪中以来両国が共通利益を基礎に確立した協力という共通認識を変えることだ。中米国交樹立時、米側はすでに中国が中国共産党の指導する社会主義国家であることを了解しており、中米関係は互いの社会制度の違いを認め尊重するという共通認識のもとに構築されたものだ。それから40年余り、中米双方及び両国民の共同努力の下、中米関係は目覚ましい発展を遂げて、両国民に多大な利益をもたらし、人類の直面する多くの世界的試練への対処、世界の平和・安定・発展の維持にも多大な貢献をしてきた。中米両国に協力しない理由はなく、ウィンウィンの未来を拒絶する理由もなく、「デカップリング」や「新冷戦」というゼロサム思考が中米関係を陥穽に引き込むのを放置してはならないことを、歴史と現実は示唆している。

平等と相互尊重は国家間の付き合いにおける最低限の原則だ。中国は米国の内政に干渉せず、発展モデルを外国に輸出せず、イデオロギー的対立もしない。米側も国際関係の基本準則を遵守し、中国内部の事に干渉せず、素晴らしい生活を追求する中国国民の権利を妨げないようにするべきだ。中国共産党による指導は中国の特色ある社会主義の最も本質的な特徴だ。中国共産党は党員50人余りだった結党当初から、党員9200万人以上を擁する世界最大の党へと発展し、常に人民を拠り所とし、人民に奉仕し、人民に深く根を下ろしてきた。米国の一部政治屋が中国共産党のイメージを損ない、中国共産党員を叩こうと愚かにも目論むのは、14億の中国人民を敵に回すものだ。現在、米国の一部政治屋は米国と世界の5分の1の人口を占める中国の「デカップリング」を企てている。この行為は世界との「デカップリング」、未来との「デカップリング」であり、歴史の潮流に背くものだ。友好的交流を望む中米両国民の意向と合致せず、最終的に米国自らの利益を損なうのは必至だ。

中米関係は現在、極めて重要な歴史的時期にある。中米関係の健全で安定した発展の推進は、両国民の根本的利益にかなうだけでなく、国際社会が共通して期待していることでもある。中米両国の識者はいずれも、米国内の一部の極端な反中勢力がイデオロギーを政治的に利用し、武器とするのを放置してはならず、中米関係発展の問題において歴史的、方向的、戦略的過ちを犯してはならないことをよく分かっている。双方は非衝突・非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンの精神を堅持し、協力に焦点を合わせ、溝を管理・コントロールし、中米関係の健全で安定した前向きな発展を後押しし、各国及び国際社会と連携して世界の平和と発展という崇高な事業を推進するべきだ。(編集NA)

「人民網日本語版」2020年12月9日

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